我々教師は、子どもたちにより良い授業を受けてもらうために
日々、教材研究を行っています。
そして、より分かりやすく、より丁寧に
かつ関心や興味がわくような授業ができるよう心がけています。
さて、本日は日頃の教材研究がしっかりなされているのかどうか、
研究授業が3年生の教室で行われました。
ユニークな授業でしたのでご紹介いたします。
単元は算数の『円と球』です。
円と球。
違いは分かっていても説明をするのは意外と難しいものです。
教師は同じ丸いものであるドッヂボールとラグビーボールを見せ、違いに気づかせます。
「ラグビーボールは、こっちから見ると円だけど、横から見ると円ではない。」
友達の発表にどの子もうなずいています。
事前に用意していた様々な方向から撮影したドッヂボールの写真を見せて、球がどういうものかを考えさせます。
球は、「どこから見ても円に見える形。」
子ども達の中から球の定義を見出させることに成功しました。
また球は、どこを切っても常に円なのです。
「では実際に切ってみましょう。」
子ども達は休み時間に使っているボールを切られてしまうと思い反対します。
そこで、登場したのがまん丸のメロン。
横に切っても斜めに切っても円の形をしていました。
実際に切られたものを見て、子どもは更に納得をしたようでした。
研究授業は、若い教諭だけでなくベテランの教諭ももちろん行っています。
年齢を問わず、見てもらったり、見たりすることで授業力を高めます。
つまり、研究授業は、授業をする教師だけの研修ではないのです。
他の人の授業を見て、自分自身の授業を振り返り、そして反省をする機会となります。
多くの教師の研究授業を通して、日出学園小学校の授業が磨かれていきます。