5校時に視聴覚室で貴重な授業が行われました。
今回、学ぶのは4年生の子どもたち。
講義をしてくださるのは視覚障がい者の方です。
日出学園小学校では、総合的な学習の時間として、
秋には手話教室を、冬には目の不自由な方の講演会を開き、
さまざまな立場の方の気持ちを理解しようと、
このような接する機会を毎年もうけております。
さて、まず話してくださったのは、
「目が見えないとは真っ暗なのか」ということ。
これに関しては人により様々で、
明るい暗い分かる人もいれば、白く濁った風景である人もいるようです。
次にご本人の体験談を話してくださりました。
「私は先天性の視覚障害で、みんなぐらいの歳までは
視力が0.01~0.08ぐらいはあった。
けれど、段々と視界が狭くなってきて9歳で完全に失明した。」
というお話でした。
それから、今のお仕事のこともお話してくださりました。
「点字図書館というところで目の見えない人たちにパソコンを教えています。
今では、パソコンの画面を音声でガイドしてくれるソフトなどもあって大変便利です。
また、点字図書館では『音声で聞く本』が貸し出されていています。
沢山の本が録音されていて蔵書数は10万冊ほどです。」
子ども達はよそ見をすることもなく、お手本となるような聞き方ができていました。
最後の質問の時間では沢山手が挙がりすぎて
全員に発表させてあげられないほどでした。
「お店での買い物はどうしているのですか」
「スポーツはしますか」
「目が見えなくなって落ち込みませんでしたか」
どの質問にも真摯に答えていただいて、
子ども達は非常に満足した面持ちでした。
街中で視覚障がい者の方が困っていたら、
優しく声をかけてあげられる心を持ってもらえたらと願っています。