今回の夢達人ライヴは、「突破の達人」として、米田敏郎先生にお越しいただきました。

米田先生は九州学院剣道部の顧問として全国大会連覇チームを育てていらっしゃる方です。

しかし、その背景には、全国優勝を勝ち取ってから一転、十五年間インターハイ全国優勝ができないという苦しい経験をした方でもあります。今回は、その長く苦しい期間をどのように打破し、常勝チームを作り上げたのか、その秘訣をお聞きしました。

 

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  • 「我慢力」ではなく「理解力」

「優勝から一転、負け続けるという”地獄”を味わった」と当時を振り返って米田先生は仰いました。全国優勝の座に返り咲くという大きな夢を叶えるために重視してきたこととして、米田先生は「意味を理解してやること」を挙げられました。日常のすべてについて「やらされる」のではなく、「進んでやる」姿勢を作ることが、強さを生み出す秘訣だとお話しなさいました。

つらい練習をただ我慢して続けても、いつか破綻してしまう。だからこそ、すべてにおいて「なぜ」と問い続けて意味を理解することが重要だ、というお言葉を、生徒たちは真剣に手帳に書き留めていました。

 

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  • 「準備力」が勝敗の差

米田先生は、もう一つ壁を突破するために大切なこととして、ぬかりない準備をすることを挙げられました。

試合をするにあたって大切なのは、技術面や精神面の力ではなく、それらすべてを活かすための”準備”だと米田先生は仰いました。本番のあらゆる場面を想像し、プレッシャーのかかった状態で力を発揮するというトレーニングを積んでおくことが勝敗を分けるそうです。人間は初めてのことには動揺するが、経験したものには冷静に対処できるのだから、練習で経験しておくことが何よりも大切であるとお話になりました。

聴講した生徒からは、「強くなるためには、どのようなマインドセットが必要か」「本番で緊張してしまう場合には、どうすれば力が発揮できるようになるか」など、運動部のみならず、生徒からさまざまな質問が多数上がり、米田先生はひとつひとつ真摯にお答えくださいました。

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今回の講演から、生徒たちは「夢に向かってどのように挑戦すればよいのか」や、「壁にぶつかったときにどのように乗り越えていけばよいのか」という勇気と方法を学ぶことができたと思います。

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