1月19日,グローバル高校2年に向けての理事長講座が開講されました。テーマは「国際人として必要なこと」。渡邉理事長が駐ルワンダ前大使と会見された話を皮切りに,理事長が世界各地で経験されたことが語られ,日本企業が外国でビジネスする際の困難や,教育活動を支援しているカンボジア・バングラデシュの実情など,新聞やニュースでは知ることができない世界の実態について知見を深めることができました。

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生徒も理事長の講話から少しでも多くのことを吸収しようと,必死にメモを取ります。そんな姿を見て,理事長からG2生徒に対して,課題が与えられました。「これからの自分はどうあるべきか,日本はどうあるべきか,世界はどうあるべきか?」突然の話題に,生徒がどう答えるか一抹の不安もありましたが,杞憂に終わりました。「違いや対立を超えて,笑顔が広がる社会を作ることが大切だと思います」「世界にはさまざまな問題がありますが,平和な社会を築き上げていくべきだと考えます」など,生徒からも活発な意見が出ました。これを受けて,理事長からも,「他者を受け入れ,普遍的価値観を追及していくことが国際人として必要なこと」と,最前線で問題に取り組んでいるからこそのあるべき姿勢が示されました。 G1501272.JPG G1501273.JPG

最後に,渡邉理事長が代表を務めるNPO法人「スクール・エイド・ジャパン(SAJ)」で現地の責任者を務める方のこれまでの人生について触れられました。理事長も話を聞くまで知らなかったことなのだそうですが,この方は12人兄弟の中で唯一中学校に進学し,その学校も家から遠いところにあるため週に1回9時間をかけて実家にお米をもらいに行くなどの苦労をしながら大学まで卒業された方なのだそうです。むろん,企業からも引く手あまたの人材で,むしろそちらのほうがより高い収入を得られます。にもかかわらずなぜSAJで働くのか,理事長がその点を問うと「もし私が中学生のころにSAJがあれば,あんな苦労はせずに済んだ。私は自分のような境遇の子のために少しでも役立ちたいからSAJで働くのです」とのこと。強烈なハングリー精神が力を伸ばすものということに加えて,「人としていかに生きるか」までを教わることのできた理事長講座でした。

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