「コミュニケーション上手になろう!―自分も友達も大切にする上手な気持ちの伝え方―」

「その言葉で、本当に大丈夫?」

中学1年生に実施した、今年度第1回目・2回目の心理教育について報告します。第1回目・2回目共に、スクールカウンセラーが行いました。

第1回目は、中学1年生の夢合宿で行いました。授業の主なねらいは、①気持ちを言葉で伝えることの大切さに気づく、②ただ伝えるのではなく言い方によって相手の気持ちや関係が変わることを知る、③メールのマナーを学ぶ、という3点でした。


まず、各クラスの担任の先生が生徒役になって劇を行い具体的な場面を紹介しながら、自分も相手も気持ち良い「にこ-にこ(win-win)になる伝え方」を学びました。また、生徒ひとりひとりが自分だったらどんな風に表現するかワークシートに記入して、上手な気持ちの伝え方の練習をしました。メールのマナーについては、メールによる誤解をなくすために、「分かりやすく、ていねいに書く、強い言葉、紛らわしい言葉は使わない」「大切なことは直接話す」等、具体的な実例を使って学びました。


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心理教育第2回目は、道徳の時間等を利用して行いました。この時期は、夢合宿から帰ってきて、人間関係もできつつある反面、慣れてきたからこそ、友達同士でのトラブルも起こりがちです。

そこで、第2回目では、①人によって言われて嫌な言葉は違うことに気づく②相手のことを考えた言葉で伝えるための「にこ-にこ(win-win)になる伝え方」の復習をすることをねらいとして実施しました。自分が言われて嫌だった言葉を振り返り、それをグループやクラスで共有し、夢合宿で学んだ「にこ-にこ(win-win)になる伝え方」を復習しました。

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第1・2回目共に、生徒に実施した事後アンケートでは、98%以上の生徒が「興味を持って授業を受けた」「授業は役に立った」と答えてくれました。


自由記述欄には、「自分は嫌じゃなくても、実は相手が傷ついているかもしれないと学んだ」

「みんなの意見を沢山聞き、みんなが言われたくない言葉がわかった。これからはこの言葉は使わないようにする」「思ったことをすぐに口に出すのではなく、相手のことを考えてから言おうと思った」「この授業は、学校生活を楽しくするために大事なものだと思った」といった意見が得られました。

自分も相手も大切にするクラスを作っていくために、1人1人が自分の発する言葉を大切にして、「にこ-にこ(win-win)になる伝え方」を意識して過ごしてほしいと
思います。

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