2日間にわたっての公開教育研究会が終了しました。今年のテーマはここ数年続けて考えたり議論したりしてきている「「観の形成」を支える中学・高校教育」。副題は「「思考(力)・判断(力)・表現(力)」の内実を問う」です。


合唱

午前中は両日ともに授業公開をして、日常の授業のことや今日の授業について検討をしました。午後は、1日目はテーマ別や教科別の分科会、2日目は教育講演と生徒たちの合唱を聴く場となりました。 合唱を聴きながら「表現」と「表現力」の違いを考えていました。この合唱を「表現力がある」と評するのはちょっと違うなぁと思っています。「表現力」はないわけではないのです。ただ、あの合唱のつくる空気は非常に複雑で、単にそれを「力」とするといろいろなものを輪切りにしてとらえるような気がして、そして「力」を抜いた「表現」とすると、私の中ではぴたっとくるものがある。 きっとそれは、「力」という字がつくとたちまちその大きさを測ったりもっと強めるための方法を考えそうで、それに異質さを感じるのだろうと。


教育講演

教育講演をしてくれたのは経済学者の金子勝さん。「僕はどう生きてきたか」を語りながら「「君たちはどう生きるか」を語る資格なし」と何度もおっしゃっていましたが、たくさんの話の中で「学ぶ」ことについての話が強く印象に残りました。すでに知っている・わかっていること、みんなが正しいと信じていることの先を、想像すること。

2日間にわたり、たくさんの方にご参加いただきました。あらためてお礼申し上げます。
多くの方からいただいたご意見を通して、少しずつでも自由の森学園という学校は前に進んでいくのだと考えています。 またお会いしましょう。

なかの。

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