高2理系生物では、クリーンベンチという装置を用いて、ニンジンの組織培養実験を行いました。クリーンベンチは、無菌環境をつくる装置で、大学の農学部などの研究室では普通にありますが、高校の生物室にあるのは稀です。本校は、高2理系生物選択者に本格的な培養実験を行わせるために、クリーンベンチやオートクレーブ、感熱滅菌機、インキュベーターなどの培養関連機器を揃えています。

ニンジンの根を輪切りにし(写真1)、さらし粉液で消毒して無菌状態のクリーンベンチの内部に移します。これをコルクボーラーでくり抜き(写真2)、くり抜いた組織片の両側のさらし粉液がしみ込んだ部分を切り落とします(写真3)。後は事前に作っておいた寒天培地に植え付けます(写真4)。アルミホイルで蓋をしてインキュベーターに移し、2~3週間培養します。うまくいくと組織片から未分化細胞塊のカルスができてきます。

写真1

写真2

写真3

写真4

カルスができたら顕微鏡で観察します。機会があれば、この続編として、カルスの観察を紹介させて頂きます。

(高2理系生物担当者)

 

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