3週間前にブログに掲載した実験の続編です。

https://www.johoku.ac.jp/blog/14490/

もう少し培養期間を取れるとよかったのですが、2学期が間もなく終わってしまうので、ここで組織の観察を行いました。

カルス化が非常に順調に進むと、分裂するカルスのせいで培養組織片が倍以上に膨らみますが、それはありませんでした。しかし半分以上は組織片が鮮やかな橙色のままで、元気であることがうかがえました。一方、コンタミ(雑菌混入)や白色化(組織片死亡)もいくつか出てしまいました。培養はひとり1個ずつ行いましたが、失敗に備えて予備の培養も並行して準備しておりましたので、全員が元気な培養組織片の観察を行いました。

教員用顕微鏡からの映像をモニターで流し、何を見つけるのかを示します。(写真5~7)

まずは培地から培養組織片を取り出して,実体顕微鏡で観察します(写真5)。カルスかな?と思われる部分を見つけると、カミソリで切片をつくりプレパラートにして光学顕微鏡で観察です(写真6)。光学顕微鏡では、カルスと思われる組織(写真6)の他に分化した組織(写真7)も見せて、その違いをはっきり示します。

ひとりあたり実体顕微鏡と光学顕微鏡を1台ずつなので、2台を駆使して観察です(写真8)。「先生、これですか?」見つけた生徒の光学顕微鏡からiPadで直接撮影して(写真9)、まわりの生徒たちにも見せます。見つけた生徒は、見つけていないまわりの生徒の手伝いを、自然とやりだします。2時間続きの観察ですが、途中の休み時間もずっと観察してました。(笑)

今週末には実験レポートにまとめて提出です。

 

写真5

写真6

写真7

写真8

写真9

(高2理系生物担当者)

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