2017年度合格体験記 一橋大学 商学部 A・Kさん

「将来の夢が決まっていなかった私は、多様な価値観をもつ人と交流しながら恵まれた環境で学びたいという理由で社会学全体を専門とする一橋大学を志望校の一つとして考えはじめました。同じ理由で私大の併願校を決めました。商学部を志望したのは、入学後も好きな数学をいかして勉強を続けたかったからです。

受験を意識して受験勉強らしい勉強をはじめたのは、高3になってからです。赤本を解きはじめたのは12月で、センター対策に特化しはじめたのは12月の最後の1週間からでした。私はto doリストとかしっかりした計画をたてるのが得意ではなかったので、12月、1月、2月は毎日、過去問を解くか、「これが足りない、ここができていない」と思ったものをその日その日解消していくという感じで勉強していました。諦めなければ受験生は最後の最後まで伸び続けるというのを身に染みて実感しました。受験の戦い方は本当に人それぞれだと思います。自己分析は欠かせないです。例えば毎日の勉強では、私はできるだけ具体的に考えることを心がけました。総合点を伸ばすためには、得意教科の点をさらに伸ばすのがいいのか、それとも苦手教科の点を平均まで持っていくのがいいか、その中で今やるべき分野はどこなのか、というふうに広い範囲から実際に実行できる項目までしぼっていきました。自分が合格するための過程はきっと他の人のそれとは違うから、周りの先生の力もかりながら自分のすべきことを自分のペースで達成していけばいいと思います。

すべての入試で、特にセンター試験は、慣れが大事です。同じ形式の問題を解いたことがあるかないかで相当な差が開くと思います。センター試験は、学校の勉強と慣れで8割とれるようになります。

1番やっておくべき科目は英語です。英語は多くの大学の個別入試で配点が大きいし、得点が安定するからです。語彙力は早いうちにつけておくことをお勧めします。私は、語彙は一気に増やしてそれを忘れないようにするのが良いと思います。一気に語彙を増やしてみると、長文の読める具合が格段に上がります。学校で配られた単語帳を完璧にすればたいていの長文で困ることなく読み切れます。私はそれに加えて、早慶上智や国公立の長文を読むために高3の11月頃からZ会の「速読英単語 上級編」を使っていました。また、英語で使ってよかったと思う参考書は「ディスコスマーカー英文読解」です。英語以外の科目は、個別入試の配点に応じて優先度を考えて対策してください。

振り返って良かったなと思うことは2つあります。1つは、毎回の授業を大事にしたことです。授業の理解で得た知識は、受験で最大・最強の武器になります。私は高3の夏休み前まで、学校の勉強だけでした。それでもこうして志望校に合格できたのは、基礎固めがしっかりできていたからです。受験を意識すると、難しい問題をとけるようにならなくては、と焦ってしまうかもしれないけれど、着実に基礎を固めていくことが難問に立ち向かえるようになる一番の近道だと思います。

2つ目は、朝に勉強する習慣を高1の頃から受験までずっと続けられたことです。勉強法や勉強する時間帯は人によってさまざまだと思うけれど、習慣化できるとすごく楽だと思います。自分に合った勉強習慣を早めに見つけることをお勧めしたいです。

最後に、行きたい大学での生活をイメージしてください。それは一年間本気で頑張ったならばきっと実現可能な未来だと思います。すべてがうまくはいかないかもしれないけれど、後悔しないような受験期、高校生活を送ってほしいです。皆さんの合格を心から祈っています。」

 

「グローバル社会へ向けて一人ひとりに合った進路を実現します」

今年も卒業生たちは難関国立大学をはじめそれぞれの将来の目標に沿った大学・学部に進学していきました。
このところ理系学部に進学する生徒が増えていますが、今年は特に理学部・工学部だけでなく、医・歯・薬・看護系に例年以上に進学していきました。
本校では、これまでも社会に貢献する女性の育成に尽力してまいりましたが、これから彼女たちが生きていく時代は、ますますグローバル化が進み、AIやロボットとの共存も求められる時代になっていくと考えられます。
多様化する社会のニーズに応えられるように、様々な課題を解決していく力だけでなく、様々な価値観の違いも受容できる資質が求められていくことでしょう。
わたしたちはこれからも、一人ひとりそれぞれが希望する進路の実現に尽力してまいります。

 

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