Sep_25_2016
Sep_25_2016

5月に予定されていた山梨県高等学校文化連盟写真専門部主催の撮影技術講習会はG8の伊勢志摩サミットと同時期となり、それに伴って県のウェブサイトに脅迫書き込みがあったことから9月に延期されていました。それがこの25日(土)行われ、無事終了しました。

甲斐市の山梨農林高校で行われたこの講習会には、本校からの写真部員1年生2名を始め、県内の写真部の高校生たちが多数参加しました。

天候がよくなかったため、残念ながら農林高校の広い敷地にある花や木の撮影はできませんでしたが、室内で人物の撮り方を中心に行われました。レンズや尖ったカメラを発売しているシグマさんが超望遠などたくさんのレンズを用意してくれていて、参加生徒たちは自分のレンズだけでなく、なかなか手に出来ないシグマ製のレンズを借りて撮影に臨みました。

指導は甲州市で写真館とフォトスタジオを経営している1級技師の横谷先生と、照明器具を用意してくれたオーロラ・ライトバンクジャパンの公使のみなさん、そしてシグマの講師の方々。また、4名のモデルの方がこの講習会に協力してくれました。

モデルさんの撮影が中心となりましたが、参加生徒たちは思い思いにアングルを決め、楽しそうにシャッターを切っていました。

カメラマンはモデルさんに声をかけて目線やポーズの指示をしなければなりません。そういうことを滅多にやったことがない生徒たちですから、恥ずかしがって声を出せなかったり、遠慮して後ろの方からしか撮影できなかったりする生徒が大半でした。横谷先生は講評で「今年はモデルさんに声をかけて撮影している生徒が少なかった。競写会で1番を撮ろうという生徒たちが、遠慮してたらだめだ。どんどん前に行って1番良い場所で撮影しなければならない」と厳しいアドバイスもありました。

意図的にモデルさんに窓際に立ってもらって逆光で撮影する状況を作り、露出の調整を学ばせたり、照明の位置を考えたり光をどう利用して撮影するか、など、実際には座学ではなく、実技を通して直接講師の先生に質問して覚えていく形で、講習は進みました。しかし、オーロラの講師の方が「技術的な質問がまったくなかった」と言うように、大半の生徒はただ撮るのに夢中で、ただ、カメラの性能の良さに任せっきりで、どのように撮るともっと素晴らしい写真になるのか、を考えて撮っている参加者が少なかったように見受けられました。

しかし、今回はモデルさんのいる撮影会に参加するという貴重な体験となりました。講習会では技術的なことは考える余裕がなかった生徒も、自分が撮影した写真を見て、いろいろなことを考えたりする機会を持っているに違いありません。写真部は10月に秋季審査会、11月に芸術文化祭の発表を控えています。参加した2人は春季審査会ですでに入選していますが、まだ上位大会に行ける位置にはいません。上位大会に進むためには、2人はまず秋季審査会で佳作以上に入賞しなければなりません。そして、その作品が芸術文化祭で展示され、そこで関東大会や全国大会に出品される作品に選ばれるという道しかありません。狭き道ですが、2人は今回の講習会で学んだことでさらに技術を上げて、すばらしい写真を出品してくれるに違いありません。期待しましょう。

ちなみに、今回の撮影会で同行した編集部もモデルさんの撮影に参加させていただきました。エデュログに使われているモデルさんの写真は、編集部が撮影したものです。さすがに生徒を押し退けていい場所を確保して撮影するわけにはいきませんでした(笑)。

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