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先日22日、本校edulog班は応援バスに同乗し、ラグビー部の花園予選及びサッカー部の選手権予選の取材に行きました。両方の試合に本校の教員だった手塚先生も駆けつけてくれ、それぞれの試合の戦評を書いてくれました。ラグビー部、サッカー部の対戦相手が同じ都留興譲館高校ということもあるので、本日のedulogはラグビー部、サッカー部の記事二本立てでお送りします。

まず、応援バスは南アルプス市にある御勅使南公園ラグビー場に向かい、ラグビー部の花園予選の応援を行いました。その試合の様子を以下にご紹介します。

手塚秀昭のホイッスル

第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会山梨県予選

 

執念の1トライ!!

 

強豪都留興譲館に堂々の戦い

第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会(平成28年度全国高等学校総合体育大会)山梨県予選は、22日、御勅使南公園ラグビー場で2回戦4試合が行われベスト4が決定した。今大会は9チーム(合同1チーム)の参加であるが、今年のリオデジャネイロオリンピック7人制ラグビー代表選手を筆頭に、過去何人もの日本代表を輩出した山梨県のレベルは非常に高いものと全国に知れ渡っている。本校は昨年の今大会に続き単独チームでの出場を果たし、今年こそは何とか上位の成績を収めようと日々の練習に励んで来た。

両チーム共気迫の溢れるウォームアップを終え、都留興譲館(以下興譲館)のキックオフで試合が開始された。開始直後、興譲館は本校のライン攻撃を強烈なダブルタックル(一人の選手に二人でタックルする)でノックオンを誘い本校陣内22m付近のスクラムから⑧がブラインドサイドを突破したが体を張ったタックルでしのいだ。お互い緊張からか細かいミスがあった後、5分、フエイズ(攻撃)を5回重ねられ左右にボールを左右に散らされた後、モールで本校自陣右隅にトライを挙げられた(5-0)。

7分、本校は攻め込みラックでの相手のハンドからペナルティー(以下P)を得てタッチキックを選択しモールからトライを取りに行ったが巧みな相手のディフェンスからターンオーバー(相手ボールを奪う)され絶好のチャンスを逃した。11分、興譲館は本校ゴール前でPから素早く仕掛けトライ(10-0)。対する本校は14分、③渡邉が密集を再三突破してPを得て、ペナルティーゴール(以下PG)を狙わずタッチキックからのモールからトライを狙いに行くが阻止され、19分にもラインアウトからモール攻撃、バックス(以下BK)も入り攻めたがゴールライン寸前でこれも阻止された。興譲館は23分、22m付近からのスクラムから⑨から⑩への巧みなパスワークからボールを繋がれトライ(15-0)。

得点されても、果敢にせめる本校は26分、相手陣内でPを得てラインアウトからモールで攻め一旦は崩され相手ボールになったが取り返しラックサイドを何回も執拗に突きBK一人残した14人で攻撃し最後は⑫袖野のトライで前半を折り返した(15-5)。

後半開始直後、1分にスクラムを起点としたハイパントのキック処理に時間がかかり痛恨のトライを献上(22-5)。興譲館のバックス(以下BK)のどの選手も走力・突破力を兼ね備え前半からグラウンド全面を使った攻撃に徐々に本校選手の体力の消耗も激しくなってきた。相手の早い展開にタックルも甘くなり、10分、モールから左隅にトライを奪われた(29-5)。

15分、相手のキックをキャッチした⑮波多野が相手DF陣をステップでうまくかわした密集からラックを連取し、ブラインドサイドを突くもトライはならなかった。この時間帯から反則が多くなり試合のリズムが掴めないまま、16分には反則からモールで攻められ(36-5)、20分にも⑪のスピード豊かなプレーからのラックの早い球出しから(43-5)、26分にはPからラインアウト、モールで(48-5)、直後にも攻撃の手を緩めない興譲館は、本校の攻撃をターンオーバーしラックを連取しトライを重ねた(53-5)。大差はついたが誰一人と諦めない本校は、相手陣深く攻め入りPをもらいモールで勝負するもトライならず、無情のタイムアップの笛が鳴り響いた。

この試合、前半は互角に戦っていたが、後半は相手のBKに外側広くボールを運ばれながら本校ディフェンス陣のギャップ(隙間)をうまく突かれ、FW・BK一体となった攻撃に涙を飲んだ。本校は、スクラム、モール、ラックそれぞれのサイドの突破が随所に見られたが、ラックからの球出しに時間を費やし相手にディフェンスの時間を与えることとなった。又、モール攻撃もモールの先頭で柱となるプレーヤーへの相手タックルが強烈に決まり崩され、その後のモールリフォーム(作り直し)もうまくいかなかった。不用意な反則の多さも試合を大きく左右した。ラグビー競技は試合中でもレフリーと話し合う事ができ、レフリングの見解をお互いに確認することも必要となってくる。

敗れたとはいえ、単独チームでの2年連続参加、興譲館との過去の対戦スコアと比較して得失点差の大幅な減少、そして特筆すべきは念願のトライを挙げたことであった。トライはたった一人で取れるものではない。ボールを持って激しいタックルに遭ってもボールを保持し、ブレイクダウン(タックル成立後のボールの争奪戦)での相手のジャッカル(ボールを奪うプレー)を身を呈してはねのけ、数人でサポートプレーを続けて初めてトライが生まれる。どんなに点差が離れていてもトライに拘るのがラグビーの本質である。国際ゲームで時折見られるのが、例えば50点以上離されて敗色濃厚なチームが、終了間際に1トライを挙げた瞬間、スタジアムの大観衆が総立ちで拍手を贈る感度的なシーンがそれを如実に表している。

最後に、1年次に合同チーム、2年・3年次に単独チームでの出場を成し遂げた3年生、FW第1列で相手と平均体重で一人20kgの大きな差がありながらスクラムでその押しに耐えた両プロップ①石井武③渡邉道隆、強烈な圧力を受けながらもスクラムやラックサイドのボールをうまく処理しBKラインをコントロールしたHB団⑨田中篤志⑩志村裕樹、再三ゲインライン(セットプレー等で後ろに出されたがボールが元にあった位置の仮想ライン)を突破しタックルし続けたセンター⑫袖野太一、最後尾で常に仲間を叱咤激励しキャップテンシーを如何なく発揮したフルバック⑮波多野航介、先発メンバーとしての出場は叶わなかったが、日頃常に努力を重ね続け3年間部活動を続け、途中交代でピッチに立った21仲戸川大輔、以上の7名がラグビー部並びに部員に残した功績は偉大なものである。

この試合、「ノーサイド」の笛が鳴るまで必死にボールを追い続けた3年生の『背中』を見た下級生18名が、次大会にこの『無念』を必ず晴らしてくれることを期待する。

元日大明誠高等学校教諭 手塚 秀昭

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ラグビー部の3年生の皆さん、お疲れ様でした。部活動での経験を次のステージで是非生かして欲しいです。1,2年生は先輩達の背中を見て得たものを次の試合に生かせるように努力して欲しいです。頑張れ、日大明誠ラグビー部!

ラグビー部の試合後、応援バスはサッカー部の選手権予選の会場である初狩憩いの公園サッカー場へと向かいました。サッカー部の試合の様子を手塚先生に書いていただきましたのでご覧下さい。

手塚秀昭のホイッスル

第95回全国高校サッカー山梨県大会

 

怒涛の5ゴール!!

 

都留興譲館を下しベスト8に進出

15日に開幕した第95回全国高校サッカー山梨県大会の第2日目は、22日初狩憩いの公園など4会場で3回戦を行いベスト8が出揃った。

本校は、都留興譲館(以下興譲館)と対戦した。突出した選手はいないが、各選手が精神的にも強くハードワークで戦う、まさに高校サッカーと呼べるのに相応しいチームである。本校はシステム4-5-1、トップ下の⑩山口を中心とした攻撃的なチームで、対する興譲館はセンタ-バック④がDFラインを統率し4-4-2のシステムで守備的なチームの好対照の戦いであった。

前半、本校は試合の入りは良く、前線からのプレスで相手のフィードやパスを遮断しながら主導権を掴み、前線で⑨谷口にボールを集め、空いたスペースに⑩山口や⑪新井が飛び出し決定的なチャンスを何度か掴むが得点には至らなかった。戦前の予想通り、興譲館は全体をディフェンシブな引き気味の戦いに徹底し、本校DF陣の裏にFW⑦⑮を走らせカウンター攻撃に活路を見出そうとした。本校は徐々に中盤を支配し始め、⑧関根がそのフィジカル面の強さによるボールキープやその視野の広さから左右のスペースに好パスを通し、押し気味に試合を進めた。

25分、右コーナーキックからゴール前で混戦になり、セットプレーで上がっていた⑤井上にパスが流れ待望の先取点を挙げた。その後もFKやCKでゴール前にボールを運ぶが相手の粘り強い守備でゴールは割れなかった。興譲館も本校DF陣の裏へパスを出すがクリアーボールのこぼれ球を拾えず劣勢のまま前半を終了した(1-0)。

本校は後半直後から攻め、1分、ミドルシュートがクロスバーに跳ね返り相手DFの押し上げの隙をついて⑨谷口が冷静に決め待望の追加点が入った。その直後にも右からのFKからゴールに向かっていくクロスに⑥庄司がヘッドで貴重な3点目をゲットした。

3-0でリードしても当然攻撃の手を緩めない本校は、28分、右CKから⑥庄司が決め、さらに2点目と同じようにまたもやDFの押し上げの隙をついて⑩山口が5点目を挙げた。興譲館は5点のビハインドにも関わらず最後まで戦う姿勢を失わず果敢に攻めた。しかし、バイタルエリアでパス・コントロール・連携ミスが多く、唯一の決定機もオフサイドで潰し無得点で終了した。

本校は、前回の2回戦(初戦)と違い各選手が緊張感もなく伸び伸びとプレーを続けた。引いた相手に個人技やパスで崩しゴールへ向かうプレーも随所にみられ、空中戦にも勝ち特に後半開始直後の3分間での2得点は相手の戦意を喪失させるに十分であった。3年生最後の大会となる“冬の選手権”。今後は、今以上の強敵との戦いになるが、技術的なことよりも相手に勝ちたい気持ちをどれだけ強く持てるか。この試合5得点中3点を挙げた井上・庄司、そしてキーパーとして日頃真面目な気持ちで練習に励み交代で出場を果たした小俣の3名は、対戦相手興譲館の選手とジュニア・ジュニアユース等のチームメイトであり、今はライバルの関係である。そのライバルだけには絶対負けたくないという3名の気持ちが本校の勝利に貢献したことは紛れもない事実である。

ベンチ入り20名の中では3年生17名の他、2年生2名、1年生1名の構成である。公式ユニフォームの着用が許された20名は、3年生も含めたベンチ入りできない70名のチームメイトに心底応援してもらうためにも、この1週間、今まで以上に練習に真剣に取り組み、その真摯な態度を見せる必要がある。それがチーム一体感を持って勝利を呼び込む最大の近道でもある。

元日大明誠高等学校教諭 手塚 秀昭

サッカー部は見事に快勝し、準々決勝へと進みました。次は、東海大甲府高校が相手です。油断のできない相手ですので、試合までにできることを十分に行い、是非勝利を掴んで欲しいです。頑張れ、日大明誠サッカー部!

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