Nov_26_2014
1年生の食育講座の様子

本日は1年生に対してロングホームルームの時間に「食に関する教育」が実施されました。

内閣府は平成17年に「食育基本法」を制定し、「子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎とな」り、「国民一人一人が「食」について改めて意識を高め、自然の恩恵や「食」に関わる人々の様々な活動への感謝の念や理解を深めつつ、「食」に関して信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力を身に付けることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践するために、今こそ、家庭、学校、保育所、地域等を中心に、国民運動として、食育の推進に取り組んでいくことが、我々に課せられている課題である」として、現在、食育推進運動を行っています。

そんな中で本校でも、生徒達に食に関する知識と食を選択する力を習得させて、学校として健全な食生活を実践できる教育を行おうと、講師を招いて食育講座を行いました。講師は以前、本校で家庭科の指導をされていた膽吹(いぶき)恵子先生です。

膽吹先生は和食が世界遺産に選ばれた(知っている生徒は少数のようでした)ところから話し始め、最近の高校生は洋食を好み和食は好きではないこと、高校生が好む食べ物は生活習慣病につながるリスクが高いことなどを話されました。また、生活習慣病につながる食塩、脂質(油)、砂糖といった成分が、高校生が好きな食べ物には実際にどれだけの量が入っているのかを具体的に教えてくれました。

そして、ペットボトル一本飲めばレモン50個分のビタミンCが摂れるという炭酸入り清涼飲料水を250cc分、みんなの前で作ってみせてくれました。250mlの炭酸水に、レモン50個分のビタミンCをいれますが、膽吹先生はレモン50個は用意していませんでした。「レモン50個分のビタミンCは、薬局で手に入るアスコルビン酸小さじ1/4のことです。」レモンの風味を出すためにレモンエッセンスと黄色の食用色素を少し入れます。そして、今度は甘さを出すために砂糖25g入れました。砂糖25gはスティックシュガー4本分(!!)にもなります。健康だと信じて飲んでいた飲料水が実は砂糖たっぷりの飲み物だったわけです。その場で作った飲み物は何人かの勇敢な生徒たちが味見をしましたが、まさに市販のものと同じ味でした。

膽吹先生は、その後、市販されているいくつもの例を上げて清涼飲料水にどれくらいの砂糖が入っているかを具体的に話されましたが、その中にある「糖分ゼロ」の飲み物には人工甘味料が入っていること、そして、その甘味料には摂り過ぎるとリスクがある可能性があることなどを話されていました。

現在ひどい食生活をしていても身体には表れないそうです。食生活の影響が出るのは20代後半から。結局「和食」が理想的な栄養バランスを持った食事であるということでした。食事にはすぐにでも気をつけなければならないのですね。

具体的なお話もあり、自分の現在とイメージを合わせることが容易な話だったので、生徒たちはひとつひとつの話の内容に反応しながら聞いていました。自分の問題として真剣に考え、将来生活習慣病にならないためにも十分注意をしたいものです。

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