Apr_13_2015

こんばんは。本日2回目の更新になります。先週末に行われた第96回全国高校サッカー選手権大会 山梨県大会の1回戦の様子ついて紹介します。昨年はこの大会で準決勝まで勝ち進み、甲府にある中銀スタジアムで素晴らしい試合をしてくれました。全校応援で生徒達も盛り上がりましたね。先週末の試合の様子について、本校の元教諭であり、元サッカー部顧問の手塚先生が試合のコメントを書いて下さいましたので、ご紹介します。

第96回全国高校サッカー選手権大会 山梨大会 初戦
日大明誠 2 前半 0 1 市川
後半

手塚秀昭のホイッスル

第96回全国高校サッカー選手権大会 山梨大会

順当に初戦を突破!!

  市川高校に大勝

第96回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は、今月8日から中断をはさみ11月18日の決勝までの約1ヶ月に渡り、“1枚の切符”の争奪戦が開始された。

今大会第5シードの本校は、9日(祝)に行われた2回戦に登場し市川高校(以下市川)と対戦した。リーグ戦と違い負ければ終わりのトーナメント方式の高校生最後の戦いはプレッシャーとの戦いでもある。

対戦相手の市川は、過去に名門韮崎高校を率いて全国大会出場の経験豊富な指導者が人事異動により赴任してから確実にレベルアップしてきた。また、文武両道の達成が進学校であるがゆえに困難を極め、3年生の数名が引退を余儀なくされ、前日まで2日間大学入試模試を受験せざる得なく、コンディション的には大きなハンディを背負っての戦いであった。

残暑を思わせる異常な高温の中、会場はシード校の特権を生かし本校で初戦が開始された。開始直後からお互い鉄則通りにロングボールを相手陣に蹴り込むプレーが続いた。本校は自陣ゴールの混戦から相手シュートがポストを叩くシーンも見られやや硬さもあった。過去のリーグ戦と違い引き分けがないため、センターバックの⑨谷口をトップに置き前線での起点の役割を期待した。10分にその戦法通り中盤でボールを収めた谷口から⑧新井にミドルパスが通りそのまま相手DFと1対1の局面から切り返し、キーパーがゴール前に進入した選手をケアーした一瞬の隙を見逃さずにニアーサイドに強烈なシュートを打ち待望の先制点を挙げた。対する市川はボランチやBK陣に3年生を並べ集中力を高める大きな声を互いに掛け合い一進一退が続いたが、30分クロスから谷口のヘディングシュートがポストをかすめながらゴールに吸い込まれ理想的な追加点が生まれた。

後半に入り前半2-0での折り返しは最もやりにくいと言われ、次の得点がどちらに入るかが試合を大きく左右するのがサッカーである。50分にその3点目をクロスから⑩山口が豪快に決めさらに試合の主導権を握った。その後、CKのこぼれを主将の⑥杉本が確実に4点目を挙げ市川を突き放した。その直後、市川はボランチ⑩が前線に上がりペナルティエリア外からDF陣に囲まれながらも狙い澄ましたゴールが決まり反撃の糸口を掴んだ。しかし、本校は3点のリードのため⑱横瀬⑭坂本の2名を順次交代して、リスクを負いながら攻めに転じている市川に対してその後も攻撃の手を緩めず、15分間で5点を挙げる猛攻撃を見せた。その中でも立て続けに交代した⑳江藤⑯森田が期待に応えて7点目と9点目を挙げるといった選手起用もピタリと当たり、選手層の厚さも見せつけた。

一方、市川は前述の数々のハンディを背負いながらも、また大量失点にも諦めず攻めの姿勢を持ち続け、試合終了まで戦ったそのファイティングスピッリトは称賛に値するものである。

この試合、終わって見ればスコアは大差になったが、市川がパスを細かく繋ぐ戦い方してくれたため、個人技では勝る本校の局面でのボール奪取率が高まり楽な展開となった。市川が得点した前後の時間は、本校のBK陣の裏のスペースに蹴り込みそのこぼれを拾う戦法でのゲーム運びとなり、その戦法を90分持続されていたら勝負の行方はわからなかったであろう。ただ残念なことに得点場面とは全く関係ないところで、余計なプレーからイエローカードを出されたことは、これからゲームを重ねるチームにとっては痛手となる可能性は高い。

次戦は14日に行われる駿台甲府高校と甲府工業高校との勝者が相手となる。初戦と同じく本校での試合となりホームの利を十分生かし、今以上の強い気持ちで試合に臨んでもらいたい。

先発メンバー(学年)・⇒交代
    GK ①二 上(1)
    DF ②大 津(3)
    DF ③西 野(3)
    DF ④栗 原(3)
    DF ⑤根 田(2)
    MF ⑥杉 本(3) ⇒ ⑭坂 本(3)
    MF ⑦加 藤(1) ⇒ ⑫齋 藤(1)

    MF ⑧新 井(3)
    MF ⑩山 口(3) ⇒ ⑯森 田(3)
    MF ⑪髙 橋(3) ⇒ ⑱横 瀬(2)
    FW ⑨谷 口(3) ⇒ ⑳江 藤(3)

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