Dec_04_2017

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本日は、去る10月に行われた硬式テニス部の新人総体についてお伝えします。

今年は台風に次ぐ台風で大幅に試合日程がずれました。雨の影響で個人戦はシングルス・ダブルスとも大会自体開催されないという異例の事態に。その中で、団体戦だけはなんとか実施にこぎつけましたが、男女とも終日雨の中行うという非常に厳しい状態での大会となりました。

女子は初戦北杜高校。シングルス3本、ダブルス2本で戦います。シングルス1の高橋さんは危なげない試合運びで、まず1本とりました。同時に行われていたダブルス1の小塚さん・上木さんペアは、相手に1ゲームも与えず勝利。格の違いを見せつけました。シングルス2の1年生千葉さんは惜しくも負けてしまいましたが、その分を2年生のダブルス2、高野さん・塚越さんペアの勝利で突き放します。シングルス3の1年生金尾さんは1年生とは思えない落ち着きで初戦をものにしました。

次の相手は城西高校。ベスト4シードです。4月の総体では3位決定戦で敗退している因縁の相手です。緒戦以降は3本先取となります。

城西高校はシングルスが強く、シングルス1・2とも取られてしまいました。一方で明誠高校はダブルス2本取れれば、シングルス3の金尾さんにまわり、勝利が見えてきます。計り知れないプレッシャーにも負けず、ダブルス2の高野・塚越さんが勝利。勝負はダブルス1の小塚・上木さんにかかります。さすがベスト4決め、という試合内容で長いラリーが続きます。要所要所で部長の小塚さんのポーチも決まり試合は一進一退となりましたが、最後は相手がわずか1歩上回り、無情の1-3で打ち切りとなりました。

続いて男子です。男子は3大会連続で続いているベスト4の死守、そして第3位となりこれまでの歴史を塗り替えることを目標に日々トレーニングをしてきました。1回戦の北陵高校、2回戦の笛吹高校には危なげなく全勝で勝利。ベスト4をかけ、いよいよ甲府一高と対戦です。

甲府一高はながらく男子の第3位を堅持してきた高校。特にシングルスの実力には定評があります。シングルス1の実力は予想以上で、1年生の服部君は力及ばず負けてしまいました。ですが、明誠高校はダブルスで最低1勝、そしてシングルス2とシングルス3で勝負するというセオリーを立てていました。部長の牧野君・泉水くんペアがダブルス1で登場。決して負けることを許されない一戦で、牧野・泉水ペアは会場全体に響き亘る声で勝負を挑み、見事勝利しました。これで1勝1敗。続くシングルス2は1年生の中島君です。中島くんは中学時代、全国大会出場経験もある実力者。相手のシングルス2も決して実力的には中島君に引けを取らなかったものの、これまでの経験値の違いを見せつけ、1ゲームも与えずに勝利。2勝1敗とします。ダブルス2は2年生の佐々木君と1年生の高倉君ペア。相手の巧妙な前衛の動きに翻弄されますが、2人とも得意のフォアストロークでラリー合戦を挑み、食いつなぎます。ですが、相手の総合力が上回り、惜しくも5-7で敗退。勝負は、シングルス3の2年生伊奈君にまわってきました。

土砂降りの中試合を行う伊奈君。雨粒が直接目に入ってくるような雨足の中、信じられないくらい正確なショットを繰り返し、相手を苦しめます。一方の甲府一高も、これまでの実績というプライドがあります。テニスでは、インプレー中は応援者は応援をしてはいけません。土砂降りの中に響くのは、雨に濡れたボールが打ち返される音だけです。固唾を飲んで見守るというのは本当にこの試合のことを指すのだな、と思いました。数分間の静寂を破る伊奈君のショットが相手コートに決まります。揺れるような明誠高校の応援。ついに伊奈くんが長い長い試合をものにしました。見事3-2で、念願の甲府一高に勝利です。互いに礼を交わしたあと、選手は雄叫びを上げながら肩を組み、勝利の栄光をかみしめていました。

続く準決勝では甲府工業に惜敗。しかし、その後の3位決定戦、甲府南高校戦は甲府一高戦の勢いそのままに立ち向かいました。勝負はまたまたシングルス3の伊奈君にかかりました。相手選手は途中で腕を痛め、明誠高校に有利かと思われましたが、気合で伊奈君のショットを返します。ですが、伊奈君は持ち前の冷静さでまったく疲れを見せず、左右に深いボールを打ち続けます。「あきらめなかった方が勝つ」という言葉のままに、最後まで自分のテニスを続けた伊奈君に勝利の女神がほほえみ、見事第3位を獲得しました。本当におめでとうございます。

最後に、男子の部長牧野一樹くんに今回の大会の感想を聞いてみました。牧野君「今回3位になれたのは、日々の練習とトレーニングのおかげだと思います。雨で練習ができない日もトレーニングは欠かさず行いましたし、練習できる時は集中力をとぎらせることなく、短い練習時間を有意義に使うことができました。このまま来年の総体に向けて頑張ります。来年のテニス関東大会は山梨県で行われるため、関東大会に行ける枠が3校になります。が、僕たちは3位通過ではなく、あくまで今回より良い成績、2位通過で関東大会進出を決めたいと思います。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

これからも硬式テニス部の活躍に目が離せませんね。頑張れ、日大明誠高校硬式テニス部!

ひら

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