June_10_2018

今日のエデュログは前日の試合を無難に勝利し、インターハイ予選準々決勝を迎えたサッカー部の試合の様子です。今回も試合を観戦した本校元教諭でサッカー部顧問だった手塚先生に解説していただきました。どうぞご覧ください。

平成30年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会
山梨県予選
日大明誠 前半 北杜
後半
1 延長前半 0
0 延長後半 0

手塚秀昭のホイッスル

平成30年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会山梨県予選

6年ぶりのベスト4入り!!

死闘を制し、北杜高校に雪辱!

tezuka

5月19日に開幕した平成30年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会山梨県予選4日目は、関東大会(6月2日~4日 群馬県前橋市)出場の2校が登場し、韮崎中央公園陸上競技場と同芝生広場で4試合が行われ、本校、帝京第三、山梨学院、日本航空が準決勝に駒を進めた。

本校の相手は北杜高等学校(以下、北杜)であった。昨日、第4シードの甲府工業高等学校を2本のCKから得点を挙げ勝ち進み、昨年の関東大会代表決定戦で、後半のアディショナルタイムで決勝点を奪われ苦汁を飲まされた因縁の相手でもあった。

キックオフは北杜、お互いのロングボールの蹴り合いから、本校は相手陣内で③西野のロングスローからチャンスを作った。対する北杜は3バックの布陣の守りから前線の⑩⑪にボールを預け、そのキープ力を利用してサイドの選手の上がりによる攻撃に徹した。試合が動いたのは、14分、右クロスからゴール前で混戦となり、⑦佐々木が巧く押し込み本校が先制した。先制点を献上した北杜だが、持ち前のカウンター攻撃から、前線の⑪の巧みな個人技からのパスが左サイドに通り⑨がドリブルシュート、なおも攻撃する北杜は3トップ気味に波状攻撃を仕掛け、23分、⑩のキープ力から一旦右サイドに振ったクロスから、本校ゴール前の混戦となったが事なきを得た。23分にも左からのロングスローからのシュートも僅かに枠の外、その後も攻め続けた北杜は、30分、左サイド裏へ絶妙なパスから⑨がGKと1対1となるがそれも僅かに外れた。この時間帯、本校はパスが繋がらず全くの北杜のペースであった。

後半に入り、本校はロングスローやFKで何度も攻め入るがなかなか得点には至らず、一進一退の攻防の中、17分、北杜はカウンター攻撃から、⑩が個人技でドリブルでPA内進入したところを、阻止しようとした①GK佐藤が痛恨のチャージを犯しPKを決められ同点となった。同点となったが気持ちを入れ換え動きが良くなった本校は、ロングスローやFKのセットプレーでペースを掴み、選手交代直後の22分、左からのロングスローの混戦から⑥齋藤が決め再びリードした。その直後の25分、北杜は3回連続で得たCKからゴールを決め又もや追いついた。勢いに乗る北杜は27分、カウンター攻撃から右クロスが上がり、そのシュートは左ポストを直撃し辛うじてリードを免れた。29分にも2本の決定的シュートをDF陣が体を張りブロック、本校も攻めるが、ゴールライン上で相手DFがクリアーするなど、後一歩決め手を欠き延長戦に突入した。

延長前半、本校は2分、3分、4分、セットプレーでチャンスを掴み押し気味に進め、7分、左クロスからゴール前の混戦で詰めていた⑩橋本が貴重な追加点を挙げた。延長後半に入りやや走力に優る北杜が主導権を握り2分、3分、サイドからロングスローでゴール前に攻めるが局面で体を張り続ける本校のゴールを奪えず、本校はパスをゆっくり繋ぎ、北杜コーナー付近でボールをキープして選手交代等で時間を有効に使い、そのままタイムアップとなり、昨年の関東大会代表決定戦の雪辱を見事に果たしベスト4入りとなった。

この試合は延長戦まで突入し、まさに“死闘”と言える戦いでもあった。ポストに助けられた場面もあったが、その運も“実力の内”である。又、西野のロングスローは10本以上を数え、特にオフサイドラインが存在しない利点からゴール前に簡単にボール運ぶことが出来て、ビッグチャンスを作る大きな要因となっている。次の準決勝は現時点の県内ナンバーワンの帝京第三高等学校である。県総体では、相手ディフェンスの激しいプレスに本校の各選手は力を発揮できないまま不完全燃焼で終わり、力の差をまざまざと見せつけらたが、現在の本校のチーム状態は当時のそれとを比較しても格段の進歩が見られ、特に先制点を挙げた試合はほぼ確実に勝利を収めている過去のデータを参考に考えると、如何に先制点を挙げるかが勝負の分かれ目となるであろう。『全国』まであと2勝、健闘を祈る。

(元日大明誠高等学校教諭)

先発メンバー(学年)⇒交代(交代時間)
GK ①佐 藤(3)
DF ②福 井(3)  →  ⑫町 田(後40+2)
DF ③西 野(2)
DF ④根 田(3)
DF ⑤池 田(3)
MF ⑥齋 藤(2)
MF ⑦佐々木(3) ⑲久保田(延長4)
MF ⑧横 瀬(3)
MF ⑨藤 田(3) ⑯渡 辺(後22)
FW ⑩橋 本(3) ⑳田 畑(後10+1)
MF ⑪嶋 野(3) ⑬赤 津(後30)
リザーブメンバー
DF ⑫町 田(2)
DF ⑬赤 津(3)
MF ⑭仁井部(3)
MF ⑮加 藤(2)
MF ⑯渡 辺(2)
GK ⑰二 上(2)
MF ⑱足 立(2)
FW ⑲久保田(3)
FW ⑳田 畑(3)

さて、インターハイ予選準決勝は土曜日10:00から韮崎中央公園陸上競技場でキックオフとなります。対戦相手は、強豪帝京第三高校。みなさんの応援をよろしくお願いいたします。

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