ノーベル化学賞受賞者からのメッセージ!―導電性プラスチックで二次電池を作ろう!―
2月14日(土)14時から本校理科室において「導電性プラスチックで二次電池を作ろう」
と題した実験教室が開かれました。この実験教室は、3月7日(土)に開催される「HOPEミ
ーティングJr.」(主催:日本学術振興会、共催:日本科学未来館)のリハーサルとして行わ
れました。本校からは、2年生理系クラス30名と理数科研究部の部員が参加しました。実験
には、2000年のノーベル化学賞受賞者で、筑波大学名誉教授の白川英樹先生の指導のもと
進められました。
実験に先立ち、白川先生から、ノーベル賞受賞時のお話や受賞理由となった導電性プラスチッ
クのお話、プラスチックに興味を持つようになった幼少期のお話、また、白川先生の研究成果
が有機ELパネルやボタン電池など我々の生活に身近なものに応用されていることなどについて
お話していただきました。その後に、白川先生から実験手順の説明があり、テーブル毎に日本
科学未来館の科学コミュニケーターの方々に付いていただき、そのサポートを受けながら実験
がスタートしました。
二次電池は、亜鉛板とチタンメッシュで作られた電極をピロール溶液に浸して電圧をかけて作
成し、それを実際に充電。その後、スイッチを放電に切り換えると、接続されたモーターがき
ちんと回り、二次電池が正しく作れていることが確認できました。30秒間の充電で約2分間、
モーターが回転。そこからは、「何分間、充電すると最も長くモーターを回すことができるの
か?」をテーマにして、生徒たちは自ら自由に時間を設定して調べていきました。そして、そ
の結果と考察、疑問点を全体の前で発表し、白川先生からアドバイスをいただいて実験は終了
しました。
なお、本番では、白川先生のほか小林誠先生(2008年ノーベル物理学賞受賞)も来校し、
本校生徒たちが小・中学生の実験をサポートする予定です。
・HOPEミーティング http://www.jsps.go.jp/hope/
・HOPEミーティングJr. http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1501221817871.html