高円宮杯全日本中学校英語弁論大会について

11/24 の決勝大会会場の「よみうりホール」で(校長撮影)

11/24 の決勝大会会場の「よみうりホール」で(校長撮影)

11月24日(金)に第69回高円宮杯全日本中学校英語弁論大会の決勝大会が、有楽町の「よみうりホール」で行われ、本校の中学1年生の清水さんが出場しました。大妻多摩で、決勝大会まで勝ち進んだのは初めてのことでした。

この高円宮杯全日本中学校英語弁論大会は、終戦間もない1949年(昭和24年)に「戦後日本の立ち直りのためには、青少年のための英語教育が必要」との考えから、高松宮殿下を名誉総裁にして始まり、1999年から高円宮殿下、そして現在は高円宮妃殿下を名誉総裁として続けられている、中学生向けの英語弁論大会としては国内最高レベルのスピーチコンテストです。読売新聞社、日本学生協会基金が主催し、外務省や文部科学省などが後援しています。毎年、全国で校内の予選大会参加者が10万人を超える、規模の上でも国内最大のコンテストとなっています。

10月上旬に各都道府県で予選大会が行われ(10月7日の東京予選大会には71名が参加し、6名が選ばれました)、そこで選抜された全国151名の中学生が、11月22日(水)と23日(木)の決勝予選大会に出場し、最終的には27名が24日(金)の決勝大会に進みました。大妻多摩では、過去にこの「決勝予選大会」まで進んだ生徒はおりましたが、決勝大会への選出は初めてのことでした。今回清水さんは、全国で10万人を超える参加者の中から最終の大会に選ばれた27名の内の一人ということでした。

 

大会を終えて

いただいたメダルとトロフィーを持って校長室で撮影!

いただいたメダルとトロフィーを持って校長室で撮影!

中学1年生の清水さんのスピーチタイトルは、大妻生らしい「Gokigen-you(ごきげんよう)」でした。自分の過去の経験を振り返り、本校でも重視する「あいさつ」が自分を変える契機となったことを伝える、中学1年生らしい身近なテーマでした。持ち前の英語の美しい発音(清水さんは帰国生ではありません。帰国生や国内のインター校出身の生徒は大会には出場できない規定となっています)に加え、表現力も練習で磨いたので、東京都予選大会では上位通過でした。11月22日の決勝予選大会では、全国から集まった優秀な生徒、しかもほとんどが中学3年生のなか、かなり高いレベルの審査となったことでしょうが、最終27名に選抜されました。私は、授業等の都合で24日の決勝大会のみ応援に行き、そこに進んだ生徒達のスピーチを聞きましたが、英語力と表現力では評価に差はつけられないと思えるほど、どの生徒も中学生とは思えないほど素晴らしい英語力と表現力を披露していました。結果を生んだのは、スピーチの内容であったと思います。やはり中学3年生のスピーチ内容は、どれも深いものでした。残念ながら、中学1年生には、あそこまではなかなか難しいと思いました。それでも清水さんが決勝まで残ったのは、「身近で素朴な内容ながらも、中学生らしさや、普段見落としがちな大切なことに気づかせてくれる点」が評価されたのではないかと思いました。演壇の後ろに立つと顔もよく見えないくらい、いかにも中学1年生という彼女が、全国の優秀な中学3年生に少しも劣らぬ堂々とした態度で立派に英語のスピーチをしている姿は、確かに輝いていましたし、誇らしく思えました。結果は7位までの入賞とはなりませんでしたが、3日間の大会で寝食を共にしたことで彼女は全国に多くの友人を作り、めったにない晴れ舞台に立てたことで多くの事を学んだように見えました。

おめでとうございます!

おめでとうございます!

大会には、過去にこの大会に参加した本校のOGもボランティアとして参加しており、彼女たちの凛とした姿が清水さんを勇気づけるとともに、とても良い影響を与えたようです。OG2名が中学1年生の彼女に安心感を与え、その結果、落ち着いて実力を発揮することができたのかもしれません。

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