今まで当たり前のように存在した高校3年生の先輩と別れを告げた2学期の終業礼拝。ぽっかりと穴があいてしまう気がした。別れを告げてから実感する先輩の偉大さと、その存在がなくなる不安が交錯して焦りを感じた。

私にとって高3の先輩は、いるだけで安心できるような暖かい存在だった。そして、私が目指すべき姿であった。そんな存在がいなくなり、私たち高2に求められることは多くなる。私にそれができるのか、と冬休みの間考えていた。私が高3に憧れていたように、私も憧れられる存在にならなければならない。高3の先輩は「私たちがいなくたってやっていけるよ」と言ってくれたが、今の私ではそうは到底思えなかった。

冬休みは、自分に何が足りないのかを考える時間でもあった。学力?思考力?影響力?といろいろと足りない点はあるが、結局答えは見つからなかった。そんな中迎える3学期は、高2にとって重要だ。もちろん勉強面で切り替えをするという面でもあるが、高3のシンボルである赤ネクタイはまだつけていないのに、最高学年として高3と同じ立場になる。焦りは感じているが、この学期は私たちが求められていることに対してどう応えていくかを模索する期間でもあると思う。目指すべきものを追いかけるだけではこの学校は動かせない。抜かす勢いで行こうと思う。

(高等部2年生 女子)

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