「みかの原…」
先生が上の句を読み上げている間に、みんなが必死になってふだを探している。
「パシッ。」
もう、先輩がとってしまった。今のふだは、私が知っていたふだだったのに。と、くやしがりながら、次に読まれるふだに、耳をすます。
今日は、剣道場で全校新春かるた大会が開かれている。私は、今日のために、2週間がんばってきた。冬休みに百人一首の宿題が出ても、百人一首なんて興味ないよ、と思っていて、冬休みには一句しか覚えることができなかった。だけど、みんなと一緒に練習しているうちに、だんだんたくさんとれるようになって、楽しくなってきた。そして今日、今までの努力を、先輩に見せつけようと思って、本番にいどんだ。私は、練習よりはとれなかったけれど、目標の5枚以上とれて6枚もとれてとてもうれしかった。
クラスの順位では3位をとることができた。百人一首で小学生がベスト3に入ったことは初めてだったらしく少しほこらしくなった。一生懸命練習してよかったと心から思った。
私は、立教に来てから人と協力することが多くなった。今回の行事もそのひとつだと思う。そして私は、自分の興味のないことも仲間と協力して取り組めば、楽しくなることが分かった。今回、分かったことをこれからいかしていきたい。そして、来年は優勝したい。

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