本校には軽音楽部がある。ずっとギター部という名称だったが、2016年に名称が正式に軽音楽部に変更された。本校の軽音楽部は「ハット」と呼ばれる(つまりは「小屋」)活動場所で日々練習に励む。軽音楽部のメンバーは6限目が終わるやいなや走って教員室に来て、ハットの鍵を借りる。そして放課後終了間際にまた走って鍵を返しに来る。彼らを見ていると、限られた場所と時間を目一杯使って練習している様子がよく分かる。

去る1月29日、そんな軽音楽部によるコンサートが開かれた。日曜日の午後。主に現在日本で流行っているような、長いバンド名の長いタイトルの曲が歌われる。たいてい筆者(20代後半)の知らない曲ばかりであるが、思わずリズムをとってしまうようなノリの良い曲が多く、聴いていて楽しい行事である。

いざコンサートの開始。1曲目は高校1年生の男子生徒らによる演奏。奏者も観客も大変楽しそうであった。続いて2曲目、3曲目…。どうやら生徒達にはよく知られた曲ばかりのようだ。観客はステージの前まで来て妙な振り付けを開始している。ブレイク期間の開放感が感じられる空間であった。

高い音も見事に歌ってみせるボーカル、何曲もこなしていてすごいなと感じさせるドラム、余裕の演奏のギター、動き回るベース、そして曲に飾りを添えるようなピアノ。「毎日の放課後の練習はこれだったんだなあ!」と感じた。放課後のハットから聴こえて来るものの正体が分かって嬉しいような気持ちがした。

思えば、軽音楽部のコンサートは普段の練習、会場設営や諸々の準備、照明に至るまで生徒の力で運営される行事である。教員の手はほぼ入らない。会場の雰囲気を作るのも奏者と観客の生徒たちの手にかかっている。これからもハットでの練習を積み、生徒のパワーを見せつけてもらいたい。