人は何故キレルのか(1)
(狭山ヶ丘通信第43号より)
今年は東大にも複数現役合格が
期待できそうである。狭山ヶ丘は、
師弟うち揃って、大きな夢を抱き
新年を迎えた。
私自身も健康に留意して、その夢
の実現に貢献できるよう頑張り続け
たい。
「今年は身体を鍛える歳」そう思って、
六日の日曜に御岳山への小登山を
試みた。今年はスキー、登山に明け
暮れする一年にしたいと考えている。
御岳から下りてくる途中である。急な
坂道を下っていく親子三人のグループ
を追い越し た。若い父と母、それに五歳
くらいの男の子である。
男の子は父を追い越し、私の後ろから
ついてきた。父親が「ポケットから手を
出しなさい」と注意する。
何度も注意している から、どうも息子は
言うことを聞かず、ポケットに手を入れた
ままであるらしい。
私は歩調をゆるめた。
息子はポケットに手を入れたまま
猫背になり私を追い越していく 。
急坂の事だ。何とも危なげである。父は
重ねて注意した 。
「転ぶと危ないからポケットか ら手を
出しなさい 」
しかし息子は無視したままである。
重ねて同じ言葉を発し、父は注意を
繰り返すが、効き目は少しもない。
その2につづく…