進路指導の難しさと大切さ
進路選択は成人にとっても永遠の課題(1)

 

私が中学1年生の頃である。旧制中学校に
入学する人は、村から 1人か2人という時代
だから、世間から中学生は多少の期待と
信頼の目差しを受けていた。

私が英語の勉強をしていると、最前からその
様子をじっと見ていた父が 「お前はそうやって
勉強しているが、勉強していることが全部頭に
入るのか 」と尋ねてきた。

「いい や、全部なんか、とても覚えられるもの
ではないよ 」と私は答えた。

父は重ねて「どのくらい覚えられるものなのか」と
尋ねた。

「そうだね。覚えられるのは勉強したことの 3 割
くらいかな 」と答えると、この言葉に父は相当の
衝撃を受けたようであった。

 

その2につづく..

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