進路選択は成人にとっても永遠の課題(1)
二度と繰り返す事はない人生だけに、進路選択は
重要である。
私ども高校教師は 「浪人してでも第一目標に挑戦
すべきであるかどうか」と生徒に尋ねられることがある。
兄弟姉妹の数、父母の年齢、家計の実情などが
関わってくる分野なので、軽々しいことは言えない。
しかし出身大学が、その後の人生に及ぼす影響は
小さくないし、一浪してでも所期の希 望大学を目指す
べきであるかも知れない。難しい問題である。
私自身は、都合で、高校卒業と同時に、中学校の
代用教員になった。英語教師だったの だが、四年間を
教師として過ごした。日大の通信教育を受け、正教員の
資格を取る道もあったのだが、結局私は「四浪」の後、
大学に進学した。
仲間達が大学院に入学する年に私は大学一年生に
なったのである。 はて、それで良かったのかと自問して
みると、私は矢張り大学に進んで良かったと思う。
大学はそれほど素晴らしいところではないが、それを
経過せずに働き続けていることは、 私を今よりもさらに
小さな人間として閉じこめてしまったのではないかと
思うのである 。今も後悔の思いを抱いていたのでは
ないだろうか。
その2につづく…