10月21日(金)、全中学部で三味線体験教室が行われました。

主催は、アーツカウンシル東京 芸術文化創造・発信事業です。

H28年度「子どものための伝統文化・伝統芸能事業」実施校として、数多くの学校応募の中から成立学園が実施校に選ばれました。

講師には、日本小唄連盟の先生方が来てくださいました。

生徒たちは、ほとんどが三味線に触るのも演奏するのも初体験でした。

三味線の基本的な持ち方、構え方、糸の名前、3線譜の読み方を学んだ後、簡単な練習曲、最後には日本の伝統音楽「さくら さくら」の演奏に挑戦しました。

生徒たちは口をそろえて「三味線簡単そう!」と始める前は言っていましたが、実践を通し、三味線の難しさ、奥深さ、そして日本人として日本伝統芸能に親しむ気持ちを育みました。

~生徒の感想から~
1年生
「私は三味線を体験して日本の一つの文化に入る大切な体験ができました。初めて三味線に触り、演奏するまでドキドキしていました。三味線は三本の糸しかなく、楽譜には五本線ではなく3本線でした。三味線はすべて「三」なんだと学びました。三本の糸なのにこんなに沢山の音が出てすごいと思いました。私は日本人として、日本の文化が体験ができてとっても良かったです。」 (1年女子)

「三味線が予想以上に難しくてびっくりしました。とても楽しかったです。そして音色も、日本らしい暖かい四季の音でした。美しかったです。」(一年男子)

2年生
「僕は小学校の頃に少しやったことがありました。でも、その時はふざけて何も印象には残らなかったけど、またこうやって三味線の体験ができて嬉しかったです。」(2年男子)

「最初イメージしていたより、はるかに難しくて、三線譜についていけなくなってしまいましたが、私の中でとても貴重ないい体験になったと感じました。また一つ一つの音を綺麗に出すことの難しさを知りました。三味線は一回に出せる音が他の楽器と比べて少ないですが、それを組み合わせて曲として演奏するのはとてもすごいことだと思います。」(2年女子)

3年生
「今回三味線を始めて持って、演奏をしてとてもいい経験になりました。私たちは普段器楽に触れあうことはリコーダーくらいしかないので貴重でした。三味線は頭を使う楽器で右手だけではなく左手も同時に使わなければならなかったので大変でした。また、爪などで触れる位置を変えると音が変化したりと、興味深いなと思いました。昔からの日本の伝統文化の体験をすることは最近では確実に減ってきていると思うので、このような時間をもっと増やすべきだと思います。最後の三味線の演奏を聴いて思ったことは、息が合っているなと思ってずっと聴いていました。つまり心が一つになっているという事です。このような演奏は数時間、数日では絶対に出来上がりません。それだけ練習を積み重ねているという事です。そして自らの取り組む意欲も大切だなと改めて思いました。」(3年男子)

「和とは、日本の伝統的なものだと思います。私は日本人なのに、日本古来の楽器を何一つやったことがありませんでした。ギターなどの楽器は盛り上がりとても楽しいですが、三味線は心が安らぎ、元旦には畳の部屋で聴きたくなりますね。今日は50分しかできませんでしたが、またいつか半日くらいかけてやりたいです!」(3年男子)

 

最後の講師の方の小唄「晴れた庭の木(てるてるぼうず)」と「お月さんホイ」の演奏を聴きました。全員が真剣に、小唄独特の声と節回し、心穏やかにする三味線の音色に聴き入っていました。
日本小唄連盟の先生方、素晴らしい演奏をありがとうございました。

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