弁護士さんによる特別授業が行われました。
まず、「いじめってどんなこと?」という問いかけから始まりました。子どもたちからは「しかとすること」「相手がいやだと思うことをすること」などの意見が出ました。

その後、実際にあったいじめの事件を紹介し、みんなでいじめられた人の気持ちについて考え、グループで話し合いをしました。いじめられた子・いじめた子たち・いじめを知っていた子たちは、それぞれ何ができたのか、どうすればよかったのか、を考えていきました。さらにいじめた側の心も傷ついている、という話もありました。一人ひとりが幸せな時間を過ごすために、お互いに友達の人権を尊重する必要がある、という授業でした。

いじめというと、集団で暴行を加えたり、金品を強要したりという事例を想像していた子もいたようですが、仲間外れや無視などが重なっていくと、コップに少しずつ水がたまっていくようにその人の心の中でつらい思いが増えていき、最後の一滴で水があふれてしまうようにちょっとしたきっかけでも自殺につながってしまうことがある、ということをわかってくれたようです。
短い時間でしたので、一人一人に深く考えてもらうという点では十分でなかったかもしれませんが、誰もが持っている権利やその侵害であるいじめについて考えるいい機会となりました。

授業が終わってから、「どうしたら弁護士になれますか?」「子どものときからすごく勉強していたんですか?」などと、弁護士の方を囲んで話が弾んでいました。

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