瀧野川女子学園では、中学3年生が、3泊4日で伊勢歴史旅行に参ります。日本の歴史や伝統的な文化を体験しながら学ぶ4日間です。
古来、日本人は里山に代表されるように、自然を利用しながら守 り、共に生きていくことを大切にしてきました。
そうした、日本人が大切にしてきた原感覚を強く感じ取ることができる場所の一つが伊勢神宮といえましょうか。自然を敬い、共に生きる感覚の源を感じることができるかと思います。
神社を見れば、日本人の自然との共生の仕方を感じられるでしょう。
写真で振り返ってみます。
伊勢は真珠も有名ですが、初日は、真珠づくり体験をしました。
伊勢神宮は、内宮と外宮を合わせて成り立っています。
内宮でお祀りしているのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)であり、外宮では、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。
豊受大御神は食物を司る神様とされています。
その外宮には、二日目に参拝しました。
三日目には、五十鈴(いすず)川に掛かる宇治橋を渡り、いよいよ内宮に参拝しました。
自然と背筋が伸び、呼吸も清らかになる感じがします。
手水舎で、手と口を清めます。
水飲み場ではありません。
内宮の囲いの内側に入ります。
この先は撮影禁止です。
参拝が終わり、清らかな心になったでしょうか。
この日の夜は、中秋の名月でした。
四日目は、いつきのみや歴史体験館に行き、斎王体験です。
斎王は、「さいおう」もしくは、「いつきのみや」と呼ばれ、心身ともに清浄に保つ必要がありました。
貝合わせ体験など、雅(みやび)な体験もしました。
旅館のご飯です。
伊勢うどんも食べました。
みなさん、伊勢神宮に参って、どのような感想を抱いたでしょうか。
生徒の人たちの作文はこちら。
広報は、20年ほど前に、伊勢神宮で修行をしたことがあります。6泊7日でした。
朝の5時におかげ横丁を白衣袴で駆け抜けて、褌(ふんどし)で五十鈴川で禊(みそぎ)をした思い出があります。
もしくは、内宮の本殿の最奥まで入り、真夏の尋常でない太陽の真下で30分しゃがむ、といった白日の闇に溶け込める貴重な経験をしました。
朝と夕方以外は、なにもかも炎天下でした。天照大御神を実感しそうになりました。
神宮に行って、神の健全な定義は、超自然でよいと思いました。
伊勢神宮は、「なにもない」といえなくもありません。逆にいえば、「空(くう)」があるともいえます。なにもない、見てはいけない、そういうものがそこに「ある」わけです。
生徒の人たちは、「説明を拒む」ものがこの世界にあることを実感できたでしょうか。
先生ががいたプログは、こちら。