冬休みの期間にいくつか実施されたCAC(校外のリソースを活用する学び)の中でも、この「福島沿岸部フィールドスタディ」は参加者にとって最も重く、そして意義深いものであったかもしれません。

2011年の関東・東北大震災により、地震・津波そして原子力発電所の事故に見舞われた福島県の沿岸部を訪ね、自分の足で歩き、自分の目で見つめ、自分の肌で感じる宿泊研修に、中1~中3の生徒たち10名が参加しました。

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JR大野駅への現地集合で行程がはじまります。福島第一原子力発電所に最も近い駅で、周辺にはまだ避難指示地域が残っています。

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人のいない店舗や降りたシャッターがめくれ上がったままの消防署。時計もうごきを止めています。

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建物の側面につけられた表示板。震災時、津波はこんな高さまで押し寄せたのですね。

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見学を終え、町のようすや地域コミュニティの再生についての話を伺って、感じたこと考えたことを車座になって語り合います。「短い時間でも生徒の発言の質がみるみる変わり、自分と向き合っている様子がうかがえる」とは、引率の先生の弁。

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夜は焚火を囲んで語り合いは続きます。幻想的に舞う炎が、みんなの心をさらに解きほぐしていくようです。

 

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