今日は、1コマ目の後、ISAオーストラリアの社長の岡本ケン氏に、オーストラリアで勉強したり、働いたりすることについてレクチャーを受けました。

オーストラリアに限らず、世界で勉強し、世界に出て行くことの意義、そのために必要なことは何か。

熱く語っていただきました。生徒も、真剣に聞いていたようです。

彼がいうには、これからは大学の名前で仕事が持てるような時代ではなくなる。仮に有名な日本の大学に入っても、日本で仕事を得られるとは限らない。大学で何をしてきたか、何を勉強してきたかが、重要であると。多くの打席に立って、いろいろな経験を積み、小さな実績を重ね、時代の変化に対応して行く力をつけていきましょう。小さな強み、自分の「タグ」を増やしましょう。複数のタグを同時に持ち、タグの掛け合わせが大きな強みになるのだと。10年後、日本の会社にもどんどん海外から(特に中華系)の移民がどんどん増えてきて、日本人が日本で仕事を得られる保証はない。世界を舞台にしてみてもいいのではないかと。私が、この行事の引率で感じていたことをズバリ言い当てていたので、すごく胸に突き刺さりました。生徒に限らず、教員も「Comfort zone」(居心地の良い場所)に居続けるのではなく、果敢にチャレンジしていくことで自分のComfort zoneを広げて行くべきだと感じました。

さて、午後からは、地元の高校(Aquinas College)に行き、高校生と交流を持つことができました。

先日の小学校訪問同様、生徒一人一人にバディがつき、半日ですが、一緒にランチしたり、授業を受けます。

授業も見学させていただきました。Aquinas Collegeは、カソリック系の私立の小・中・高一貫校です。

高校生は全員MacBookを持ち、授業で活用していました。

この学校はB.Y.O.Dではないですが、やはり1人1台のデバイスを持つことはオーストラリアでは常識なようです。

授業のスタイルは、一斉授業型とPBL型の併用で、授業の中身によって使い分けているようです。

PBLとはProject Based Learningの略で、先生が与えた課題を、生徒たちは自分たちで調べて、

まとめて発表したり、共有したりする授業スタイルで、

先日行った小学校でもこのスタイルの授業を行っていました。

あと、日本の学校との圧倒的な違いは、教室内の生徒の人数でした。

どんなに多くても20人程度ということです。

この学校は、外国語として日本語を取ることができるとのこと。日本語クラスは、なんと畳敷きでした!

また、この学校は、毎年日本に日本語の語学研修に来るそうで、この先生は昨年引率で日本に来たそうです。

日本に住んでいたこともあったそうで、阪神タイガースのファンで、ビールは日本のが一番うまいと言っていました。

どこの学校にも陽気な先生がいますね。

これは、日本でいう工芸の授業で、彼のバディは、3Dプリンタで指輪を作ってくれました!

教室には3Dプリンタが10台ほどありました。

また、日本同様の木工も行うとのことでした。オーストラリアの男性はDIYが得意だそうです。

こちらの先生に聞いたところ、オーストラリアの学校のほとんどが、集中力のある午前中に授業を多くこなし、

遅めのランチ(13時〜14時)をとり、集中力の低い午後の授業は1時間のみだそうです。

実に合理的です。

15時に授業は終わり、ホームルームはないので、生徒たちは午後に受けていた教室から、下校です。

日本と違って掃除はしないのですね。

先日訪問した学校同様、部活はなく、生徒はどんどん下校していきました。

各々が、地元に帰って、スポーツクラブや習い事をやってるそうです。

先生たちは、17時には仕事を終え、帰宅するとのこと。羨ましいです。

 

(中学3年引率教員)

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