私たち化学部は、8月23日、8月27日~28日に埼玉県と千葉県にて校外見学と合宿を行いました。

今年は例年合宿を行っている茨城県から埼玉県と千葉県に合宿地を変更し、大学や博物館を見学しました。今回は、化学部で力を入れている演示実験で活かすために博物館の演示実験見学をメインに見学を行いました。

8月23日に校外見学として訪れたのは千葉大学園芸学部です。

ここでは千葉大学で行っている研究や、園芸学部の成り立ち、大学院生の生活について見学を行いました。

特に驚いたのが、実験を行うために読む論文が英語で書かれているため、英語を読めないと実験ができないということです。英語を使う機会がたくさんあることがわかり、今学習している英語の大切さを実感しました。

園芸学部には造園を専門とする学科があるため、学部内には庭園があり、園芸学部である所以を実感しました。フランス式庭園や、イタリア式庭園があり、それぞれの庭園の特徴について教えていただきました。

8月27日に訪れたのは千葉県立現代産業科学館です。

ここでは科学に関する法則などを学べる体験型の展示やさまざまな演示実験が行われています。

その一つに液体窒素の実験があり、その中に超電導の実験がありました。とても興味深いもので、液体窒素で冷やした磁石の上に金属のコマを置くと、浮くだけでなく、コマを磁石の上で回すことができるという実験でした。日常生活では絶対に見かけることのない現象を用いて実験を行うことにより、見ている人に科学の魅力をより一層伝えることができるのだと思いました。

他にも、千葉県の産業についての発展や、歴史について紹介している展示などがあり、千葉県の主要な産業がどの様な道のりをたどって現在のようになっているのか学ぶことができました。

8月28日の最初に訪れたのは科学技術センターミラクルです。

ここも千葉県立現代産業科学館と同様に科学に関する法則を学べる体験装置の展示、演示実験が行われています。

演示実験の内容はいろいろあり、中でも時計反応という時間差で色が変わる演示実験を特に注目して見学しました。そこでは6色に色が変化する珍しい実験を見ることができました。

また、予想もしていなかった収穫がありました。この科学館で体験できる実験の一つである液晶が紹介されていました。化学部でも同じ液晶の体験実験を行っていて、人気が出るにはどうすれば良いのか考えていましたが、今回の科学館の液晶の紹介を見て、液晶の容器に注目するという今まで考えてこなかった新たな切り口から改良点を見つけることができました。同時に博物館の体験実験が人気である理由の一端を垣間見ることができました。

最後に日本工業大学の工業技術博物館を訪れました。ここでは、主に工作機械という「機械部品を作る機械」が動く状態で保存されています。

博物館の学芸員の方に館内を案内していただき、工作機械に関する知識を深めることができました。また、実際に機械を動かしていただき、機械が動く姿を見ることができて、その迫力に圧倒されました。

今の機械と比べて昔の機械はとても大きく、技術の進歩を感じることができました。また、蒸気機関車の展示もあり蒸気機関などが動く仕組みを知ることができました。

施設の訪問だけでなく、滞在したホテルで化学部のOBから大学でとることが可能な資格についての話を聞くことができ、とても参考になりました。

今回の合宿で得られた経験をこれからの部活動にも生かしていきたいです。

(化学部 高校1年生)

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