『努力すれば後悔しない』

早稲田大学商学部〔一般入試〕他合格    A・Sさん

志望校は高一の秋に東京大学文科三類に決めました。東大は入学してから学部の変更ができるため、将来やりたいことが決まっていない私には良いのではないかと思いました。また、学部に関しては、文系の中で一番易しいと聞いていたので文科三類にしました。私大に関しては、高三になってから決めました。小論文対策の時間が無いと考え、早稲田を私大の第一志望にしました。学部は、社会人になってから役に立つであろうと個人的に思った経済・経営・商学系か、英語が得意だったため国際系を受験しようと決めました。国際系の学部を受験する人は帰国子女や、周りと比にならないくらい英語が得意な人ばかりで競争率が高かったように感じました。「海外に住みたい」や「海外で働きたい」など特別な願望が無かった私は、国際系にこだわる必要が無かったのではないのかと今では思います。国際系に興味のある人は英語をこれでもかと言う程勉強した方がいいでしょう。

 

各科目の取り組み方について言うと、とにかく英語に比重を置いていました。高二までに文法を完成させ、高三からはひたすら長文読解と例文暗記をしました。高三になると長文を読むことばかりしがちですが、入試問題では正誤問題などで文法事項を聞かれるので、文法は細かいところまで学習しておいた方が良いです。また、例文暗記は英作文の時に活躍します。単語はターゲットを何周もやりました。ある程度単語を覚えてしまうと、単語の学習が疎かにになりがちですが、単語は受験の当日まで毎日見るようにし、「うっかり忘れていた」というのを無くすようにしました。また「鉄壁」という単語帳も使っていました。特に多義語の単元は他の単語帳では特集されていないので、おすすめです。国語は、古文は文法を高二、少なくとも高三の夏までに完成させ、夏休みに読解の問題集に取り組みました。なるべく毎日一つのペースで取り組み、一つ一つ、英語の長文と同じ要領で復習しました。具体的には、覚えていない古文単語のピックアップや音読などです。特に英語と古典に関しては、意味を理解した文を何度も音読すると、速読の力が身につきます。

 

センター試験は、国立は全科目万遍なく点数が取れている必要があります。私は数学が苦手で、基礎はほとんどできていたものの、センター数学が非常に他の科目の足を引っ張っていました。センター直前は計25年分の過去問や予想問題集に取り組み、できなかったところは必ずできるようにしました。その成果もあり、本番では数ⅡBで8割取れました。しかし、勉強時間を数学に割かれた他の科目は、本番で思うように得点できませんでした。最後まで諦めずに続ければ必ずできるようになるのだ、と確認できた点ではありますが、もっと早めに数学の学習に真面目に取り組むべきだと後悔した点でもあります。

 

私は11月頃に「3教科に絞ろうか」と考えたことがあります。しかし、今思うと、「第一志望が高い壁であったため頑張れた」という精神的な面だけでなく、東大の必要とするしっかりとした基礎力や論理的に書くことのできる記述力をつけられたという面でも、東大に向けた勉強は他大学に合格できる力になりました。受験勉強を終えて最後に思ったのは、最後まで同じ目標を貫いて良かったということです。国立型か私立型、または受験する大学や学部など選択する場面はたくさんあるかと思いますが、「どんな選択をしても、自分が努力すれば後悔しない」ということを皆さんに伝えたいです。

<2018年度主要大学合格実績>

十文字生は今年も最後まで第1志望をあきらめないでがんばりました!!

高知大学医学部をはじめ、国公立大学に14名が合格してくれました。

早慶上理、MARCHにも例年通り合格者を輩出しています。

 

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