令和元年度 全国高等学校総合体育大会サッカー競技県予選
3位決定戦
日大明誠 前半 山梨学院
後半

手塚秀昭のホイッスル

令和元年度 全国高等学校総合体育大会サッカー競技県予選

健闘空し、4位に終わる!!

山学の厚い壁に阻まれる!

tezuka

令和元年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技県予選兼原杯争奪サッカー大会は、16日(日)、甲府市の山梨中銀スタジアムで3位決定戦と決勝が行われた。本校は、県総体5位決定戦と同じ山梨学院(以下、山学)と対戦し、残念ながら敗れ4位となり今大会を終えた。なお、インターハイは、県代表決定戦においては史上初となるPK戦で、日本航空を撃破した韮崎が、ここ数年私学勢に独占されていた代表権を見事に獲得し出場を決めた。

昨日の荒天と違い晴天の下、ピッチは最高の状態で試合は開始された。昨日の試合と同じスターティングメンバーの本校に対し、4人を変更した山学は、立ち上がりからその個人技を駆使し本校陣に攻め入り、4分過ぎから立て続けにチャンスを作り、本校DFの裏へ抜け出しGKと1対1の場面を作るがゴールとはならなかった。試合が動いたのは17分、山学は⑪が左サイドをドリブルで突破しようと試み、PA内で倒されPKを獲得し先制した。本校は何とかボールを繋ぎ前線の子安に預けようとするが、山学CBの③とMF⑧に囲まれて奪われ、攻撃の糸口すら掴めなかった。28分、山学は中盤でボールを奪うと左サイドから中央に縦パスを入れ、攻め上がっていた⑧にダイレクトでスルーパスを通し、これを難なく決め追加点を挙げた。

後半に入っても山学は試合の主導権を握り続け、4分、中盤で激しくプレスをかけて奪い、ロングパスがゴール前に繋がり⑨が3点目を追加した。その後、本校は時折攻めるが、山学の球際の強さや局面で機を見て複数で囲むディフェンスに攻撃の芽をことごとく摘まれた。劣勢を打開すべく2名の選手交代でポジションチェンジを図り、パスが繋がり始め、FKやCKなどで攻め、やや試合の活性化が図られたがフィニッシュまでは行くことは出来なかった。山学は3名交代し本校の攻撃態勢の隙を突き巧くボールを奪い、攻めては長短織り交ぜたダイレクトパスやドリブルで攻勢を続け、その後本校が3名、山学が2名交代した終了間際の39分、山学は中盤の球際の強さからボールをキープし、DFラインの裏へ抜け出した⑭がシュート、一度はGK二上がセーブしたがこぼれ球を決め4点目を奪いそのまま試合は終了した。

この試合の4-0のスコアは県総体で戦った時と全く同じであるが、山学の各選手の球際への果敢なチャレンジ、ボールとの間に素早く体を入れるプレー、空中戦の強さ、キイープレヤーへの徹底マークのディフェンス等の個人技術・戦術が本校の選手のそれよりかなり優り、両チームのシュート数の差がそれを如実に物語っている。敗れはしたが、本校は前日に延長戦を戦い連戦になったが、最後まで足が止まることなく諦めずに戦った姿は称賛されるべきである。ここ数年、私学3強(時には4強)+公立の韮崎(他の公立2校関東大会出場あり)がほぼ代表権と上位を独占しつつあるが、その勢力図の一部を塗り替えようと本校も頭角を現してきた。インターハイ出場の韮崎も、2013年決勝で本校を破って以来6年の年月を費やしてきた。その間、伝統校であり常勝を期待される宿命から数多くの酷評を受け続け、負けても耐えた結果この勝利をもぎ取った。本校もここ数年で、ベスト4入りの壁を何回か乗り越えることが出来てきたが、「戴冠」までには、他のチームも経験したようにさらなる高い壁が立ちはだかる。この夏の「過酷な鍛錬」が冬の選手権県予選を左右すると言っても過言ではない。

(元日大明誠高等学校教諭)

先発メンバー(学年)⇒交代(学年)
GK ①二 上(3)
DF ②小名木(2)  → ⑭関 根(2)
DF ③西 野(3)
DF ④足 立(3)
DF ⑤大 倉(3) ⑮齋藤康(3)
MF ⑥加藤友(3)
MF ⑦渡邊隆(3) ⑯森 川(3)
MF ⑧加藤諒(2)
FW ⑨子 安(3) ⑲渡辺響(3)
MF ⑩五十嵐(2) ⑱宇 野(3)
FW ⑪鶴 見(3)
サブメンバー
DF ⑫石 井(3)
DF ⑬佐 藤(2)
MF ⑭関 根(2)
MF ⑮齋藤康(3)
MF ⑯森 川(3)
GK ⑰高 川(3)
MF ⑱宇 野(3)
FW ⑲渡辺響(3)
FW ⑳上 村(3)
に

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