Jan_28_2021

 この夏も大活躍をしたダンス・チア部でしたが、各コンテストの結果や様子を顧問の小泉先生のレポートを交えて3回のシリーズでお伝えしています。
前回の第1回では『マイナビHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION 2022 EAST vol.1』についてレポートしました。SMALL部門に出場した1年生チーム「Elpis」は見事を優勝しましたが、LARGE部門に出場した3年生チーム「LIVRA」は優勝を逃してしまいました。結果もそうですが、何より悔いが残るパフォーマンスだったということが残念でしたね。
そんな「LIVRA」はオンラインでの予選を勝ち上がり『全国高等学校ダンス部選手権』(通称DCC)の全国大会に出場しました。ただ、前回のコンテストから中2日での本番ということで、この短期間にチームを立て直すことができたのでしょうか。その辺りを含め顧問の小泉先生にレポートをお願いしました。

 『DCC』はエイベックスが主催運営をしているコンテストです。高校ダンス部界でも注目度もレベルも高いものになります。スポンサーも多くついており、その模様はAmebaで生放送されるほどです。コンテスト自体が一つのコンテンツとして魅力的に演出されているのも特徴です。各チームがパフォーマンスした直後に審査員と得点が発表されるシステムで、漫才のコンテスト『M-1グランプリ』をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。今年は全国各地の予選を勝ち上がった31チームとシード校5チームの計36チームで優勝を争いました。
 8月15日のコンテストのパフォーマンスが満足いくものではなく、1日オフを挟んだ17日の前日練習は明らかに朝からチームは気落ちしていました。部長の安藤とダンスリーダーの中島はなんとか悔いなくこの全国大会を迎えようと悩んでいる様子でした。チームの問題は技術ではなくメンタル面にあると考えていたので、ポイントはそこをどう盛り上げるかにあると安藤、中島と話をしました。そこで思い切って本番の作品の練習をやめることにしました。
 代わりに行ったのは彼女たちが入部してからこれまで踊ってきた曲を流しながら、当時を思い出し踊ることをしました。上手いとか下手だとか、カッコイイとか悪いとかそういったことではなく、「音に合わせて身体を動かす楽しさ」を感じて欲しいと考えてのことです。自分たちの軌跡をなぞるように、ダンス楽しむ姿がありました。そしてまさに息を吹き返すように表情が「いい時」のLIVRAになっていきました。
 ただそれで本番がうまくいくほど甘いものではないことも私は経験から知っています。「もし得点が低かったらなんて声をかけたらいいんだろう。」と考えながらこの日は帰路につきました。
 そして迎えた本番。
 LIVRAの出番は36チーム中21番です。ここまでの最高得点は88点でした。いよいよパフォーマンスです。ステージに立つことを「板付(いたつき)」というのですが、彼女たちが板(ステージ)についた瞬間から私の鳥肌は止まりませんでした。LIVRAが完全に「ゾーン」に入っているのがわかりました。この時それまでの私の不安は全くなくなっていました。
曲がかかりパフォーマンスが始まってからも、誰の表情、パフォーマンスを見ても素晴らしいものでした。国語の教員でありながらうまく表現する言葉が見つからなくて申し訳ないのですが、本当に感動的でした。
 そして得点発表です。
 82点でした。この時点での2位の得点で、しっかり評価してもらえたと言っていい得点です。それは本人たちもわかったようで、嬉し泣きをしながらステージを降りてきました。
 その後全国の名だたる強豪校が多数出てきましたが、LIVRAの最終的な順位は6位した。他校のインタビューからもわかりましたが、どこもみな選抜チームのようです。LIVRAは選抜ではなくほとんどが高校からダンスを始めたチームです。全国6位は本当に立派な結果だと思います。
 そしてなんとメインスポンサーである「ニチレイ」から特別賞をいただくことができました。しっかりとLIVRAのパフォーマンスが届いた人たちがいたということで、これは意味があると思います。さらにコンテスト終了後には関西の顧問の先生方からも「日大明誠のファンです。」と声をかけていただきました。本校の作品、パフォーマンスを楽しみにしていただいてる人たちがいることも励みになります。
 この部が発足して8年目ですが、今回新たに大切なことをLIVRAから教わったと思います。それは細部にこだわって、日々丁寧に積み上げたものがあれば、ここぞというところでベストを出せるということです。このことはしっかりと部として受け継いでいかないといけないと考えています。

 以上が小泉先生のレポートです。3年生チーム「LIVRA」のみなさん全国6位、そしてスポンサー賞おめでとうございます。
さてシリーズ最終回はいよいよダンス・チア部が今シーズン最後の全国大会である『日本高校ダンス部選手権(DANCE STADIUM)』に出場した模様となります。このコンテストは2、3年生の選抜チーム臨んだということですが、結果はどうだったのでしょうか。その内容はまた小泉先生にレポートしていただきましょう。
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