皆さんは、コーヒーは好きですか?
アメリカンやエスプレッソではなくて、ふんわりミルクの入ったカプチーノやカフェオレ、甘めのカラメル味マキアートやチャイラテなど。立教英国学院の日曜コンチネンタル・ブレックファストの朝に、チャリティー活動で購入したコーヒーマシンが登場しました。

事の始まりは2学期の終わり。
学校の中では、各寮や教員室前、教室棟、New Hall(食堂)前などの傘立てに、たくさんの生徒たちが置いていった傘がありました。何年も前に卒業したひとびとの物もあって、一斉掃除。全部回収して、3学期の初めに、在校生たちに自分の傘は確認してもらって引き取ってもらって…明らかに壊れているものや古いものは捨てても、残った傘は50本以上。きれいだし、まだまだ使えるものもたくさんあります。
「捨てるのはもったいないなぁ。ほしい生徒に譲ってもいいかな。」と考えていると、
「譲ったら、少額を寄付してもらったら?」と校長。
それはいい、集まったお金は出来るだけ学校生活に還元する方法にしよう、と実行してみることにしました。同じように寮のティーに使って残っている、新品同様のおしゃれでかわいいマグカップも譲ってしまうことに。
このために、高校二年生の有志3人が手伝ってくれることになりました。

「いつやろう?」
「土曜日がいいんじゃない?スクールショップがあるから、全員、教室棟の入り口を通るでしょ。」
「じゃあ、場所は教室棟の入り口がいいね」
ほしい生徒は、1つにつき£2を寄付してもらうことになり、2月1日に実施。22個が新しい持ち主のところへ行って、£44が集まりました。まとまった金額が集まったので、何にしようか二転三転し、本当は、寮のコモンルームで放課後のゆったりした時間に楽しむコーヒーマシンを買いたかったのですが……いろいろとあって、『日曜のContinental Breakfastの朝に、コーヒーマシンを買って、楽しく飲もう!』ということになりました。このコーヒーマシンは、水を入れて、カプセルで抽出するタイプのものです。カプセルだけは原価で有料に。
準備などもいろいろあって、結局コーヒーマシンを導入できたのは、期末テスト中の日曜日。寄付してくれた生徒たちには、1杯無料で提供しました。それでもカプセル1杯で50ペンスから£1程度。

ちょっと素敵な取り組みだったので、学校内だけでなく、Japanese Eveningやオープンデイ、村のFeteなどで取り組んで、みんなで頑張って集めたお金で学校生活をちょっと素敵にするものを用意してみるのもいいなと思っています。学費の中できちんと用意するもの、大人がちゃんと準備してあげなくてはいけないもの、とは別に、子供が自分の努力でがんばって手に入れ、大切に楽しんでいけるものもいいですよね。image small-charity-activities01[1]

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