まず初めに、先日の台風19号により各地で被災された方々へのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く日常を取り戻されることをお祈りいたします。

10月12日から13日にかけて日本列島を通過した台風19号について、過去最大級といえる、非常に勢力の強い大型台風であると到来前から報道されていました。
本校の理科室においても、A先生が台風の記録を残そうと、気圧計を設置し、10月8日から1週間記録を取りました。

気圧計記録サムネ.jpg

上のサムネイル画像をクリックすると、
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比較対象として、昨年の同時期に東京を通過した台風24号の記録を並べましたが、ご覧の通り、通過時の気圧(グラフが下に向かって尖っているところ)にも大差があることがわかります。

台風通過時の気圧変化.jpg

この画像は、台風14号通過前後(横1目盛りが1時間です)の部分の拡大をしたものですが、とくに通過時の1時間の気圧の急激な下がり方が、先端の鋭く尖ったグラフとして記録に残されています。
この記事を書いている私は、気圧の急な変動で頭痛がする体質ですが、この前後2時間くらいは、頭痛と頭の重さがとてもひどかったです。

中学2年生の理科に気象についての単元があり、中心気圧が低いほど、つまり台風のなかでの気圧の差が大きい(等圧線の幅が狭い)ほど強い風になることも学習しました。
地球温暖化や海水温上昇の影響で、今後はこのような大型台風が多く発生するようになるであろうといわれています。
この数値データと、体感した台風の凄まじさをリンクさせて、今回の台風について振り返りの学習をし、今後、生徒たちが、SNSなどで氾濫する情報に踊らされるのではなく、天気図を見ながら科学的に台風をとらえて、災害に備えたり、気象そのものへの対策を考えたりできるように、サポートをしていきたいと思います。

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