先日、重要無形文化財「義太夫節」の保持者でもあり、日本では珍しい女流義太夫の奏者でもある竹本越孝先生と鶴澤津賀榮先生に本校にお越し頂き、ゼミ生25名に対し、「仮名手本忠臣蔵」の演奏と、ワークショップを実施して頂きました。
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これは、中学2・3年生を対象に実施しているゼミナール授業(谷田ゼミ)の1コマです。この講座は、アニメーション、マンガ、絵本など、国語の授業で扱う「小説」以外の多様なメディアによって物語られるストーリーに触れ、鑑賞し、読解し、解釈していく講座。前回の授業では「チェンソーマン」で話題の藤本タツキさんの「ルックバック」の読解をしたのですが・・・マンガの次は、義太夫で「忠臣蔵」を鑑賞しました。
生徒にとっては「ギダユウ」といっても、当初はなじみの薄い「伝統芸能」のひとつという認識しかなかったようですが、お話をうかがううちに「物語をドラマチックに演出する工夫」、さらには「物語を伝える演者のアイドル化」(声優や俳優のアイドル化と同じ現象ですね)など、なじみのあるメディアとの類似性にも気づき、「ストーリーを物語るメディアのひとつ」として捉えなおすことができたようです。
そして何より、目の前での実演、さらには自分たちでも演じてみるという「体験」を通して「義太夫節」の世界を実感する貴重な経験になりました。
少人数で、こうした体験ができるのも青稜の「ゼミナール授業」ならでは。本校のゼミナール授業に関しては、以前の記事でもご紹介していますので、そちらも合わせてご覧下さい。

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