東海大学の藤吉先生にお越しいただき、冬の里山を散策しました。

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冬はただ寒いだけでなく、雨が少ないため乾燥する季節です。畑に行くと、子ども達が育てた大豆の鞘が落ちていましたが、これも乾燥と関係あるとのこと。よく見ると、鞘が捻じれています。大豆は乾燥すると合わさった2つの鞘がそれぞれ違う方向に捻じれ、中の種子が飛び出すそうです。これは自発散布といって、マメ科の植物の多くは種子が同じ場所に落ちないようにしているとのことでした。

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さらに、畑に植えたままの大根を見た藤吉先生から質問がありました。「大根はどうやって種子を広げているか」これは種を見ればわかるそうです。次の春までの宿題となりました。

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鳥の鳴き声を聞きながら、校舎裏を歩いていくと、小さなエノキの木がありました。エノキの葉はオオムラサキやゴマダラチョウなどの幼虫が食べるそうで、それらの幼虫はエノキの下の落ち葉の中で冬を乗り越えるそうです。試しにみんなで探してみると、一人の女の子が幼虫を見つけました。

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これはアカボシゴマダラの幼虫です。実はアカボシゴマダラは中国からの外来種で、奄美大島にいる在来種のアカボシゴマダラと交雑してしまわないよう、駆除の対象になっているそうです。

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オオムラサキとゴマダラチョウ(在来種)、アカボシゴマダラの幼虫の見分け方を教えてもらいました。この後、大きなエノキが生えているところに移動し、オオムラサキの幼虫を探しましたが、今回は残念ながら見つけられませんでした。

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植物や昆虫はそれぞれ工夫して、寒さが厳しい冬を乗り越えていることがよくわかりました。2時間以上の散策となりましたが、子ども達にとってはあっという間だったようです。4年生は今日の散策で知ったことをそれぞれまとめます。藤吉先生、ありがとうございました。

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