中学2年生の総合学習では、11月から「価値観が対立している具体的な問題」を自らが探し、自分の基準に照らし合わせて意見を発表するということに取り組んできました。12月には、発表原稿を完成させ、1月からクラス内予選、審査を行い、各クラスから代表を1名ずつ選出しました。そして、2月8日(金)、講堂にて「マイオピニオンコンテスト本選」を行いました。

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本選当日は、理事長先生、校長先生をはじめ、多くの先生方が審査員として出席して下さり、各クラス代表7名による発表が行われました。発表テーマには「死刑制度の是非」・「18歳選挙権の是非」・「同性婚の是非」・「取調におけるDVD録画の是非」・「AI導入の是非」・「動物の殺処分の是非」などがありました。どの発表内容も素晴らしく、それぞれ設定したテーマについての賛成・反対の立場の違いを踏まえた上で、自分の考えが練られたものになっており、自分の意見をしっかりとまとめて主張することができていました。また、聴衆となった生徒たちも、とても真剣な表情で、各クラス代表の意見に耳を傾けていました。

 

[クラス代表者の発表後の感想]

・本選を終えて、私が改めて感じたことは、人によって考え方は違うということです。テーマに対して、私は賛成でも、相手は反対であり、意見が全く違うというスピーチも実際にありました。しかし、意見が反対でも、相手の意見に納得できるようなスピーチもたくさんあり、一つの視点にとらわれないことが物を見る上で大切なことなんだな、と思いました。

・私は今回のマイオピニオンコンテストを通して、少し自分に自信が持てるようになったと思います。今まで書いてきた感想文や作文で、自分の思うように書けたものがなかったので、今回の作文も良い出来ではないかなと思っていたのですが、こうしてクラス代表に選ばれたのなら良くかけていたのかなと思えました。そして、反省点は文章を読む練習をしっかりしていなかった点だと思います。今後またこのようなスピーチをする機会があったら、しっかりと練習して臨もうと思います。

・今回、私はマイオピニオンコンテストを通して、自分の意見を相手に伝えるという楽しさを知りました。また、相手の立場に立って物事を考えるという重要性を知りました。3分という短い時間で自分の意見を論理的にまとめることが難しかったです。私は「18歳選挙権の是非」というテーマでスピーチしましたが、世界にはまだまだ改善すべき問題点がたくさんあると思います。その問題を解決するには、私たちがその一歩を踏み出す必要があると思います。様々な問題を抱えている現在。これからも自分の意見を考えるとともに、他の人の意見にもしっかりと耳を傾け、共感することを大切にしていきたいです。

・本選を終えて、とても良い経験をさせて頂いたなと強く感じました。もし代表に選ばれていなかったら、どうすれば興味を持って聞いてもらえるのか、どうすれば上手く自分の意見を伝えられるのか、深く考えることもなく、ただ総合の授業の一環としてやっているだけという軽い気持ちで終わってしまっていたと思います。選んでもらったからこそ、それらをきちんと考えて話すことができました。このようなことから、何事も初めから後ろ向きに考えるのではなく、意欲的に前向きに取り組むことが大切だと実感しました。

・今回マイオピニオンコンテストを通して、世の中には意見の対立が激しく、解決するのが難しい問題がたくさんあることにとても驚きました。普段私たちが見ているニュースなどは、頻繁にはこのような問題をあまり取り扱っていないように感じます。実際にクラス内予選の時、知らなかったことがあまりにも多く、どれも新しい発見ばかりでした。意見の対立が激しい問題を解決するには、まずニュースなどのメディアが人々に伝え、伝えられた私たちがそのことについて考えることが大切だと思いました。また、マイオピニオン本選に出たことで、話し方や態度などについて学んだこともあったので、この先も活かせるようにしたいと思います。

 

 

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