1月17日、高1の総合的な探究の時間では、「被爆体験を語り継ぐ 永遠の会」から朗読ボランティアの方をお招きして、朗読会を行いました。

被爆した方が書いた詩や紙芝居を読んでいただいたり、生徒代表が詩を読んだりしました。生徒と同じくらいの年の方が残した作品に触れ、自分と重ね合わせて、戦争や原爆を「自分ごと」として考えるきっかけになったと思います。

原爆や戦争がもたらしたことや、戦争のない世の中をこれからも続けるにはどうしたらいいかなど平和の実現について考えを深め、自分にできることは何か、進路研究と重ねながら「探究」していってほしいと思います。

 

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<生徒の感想から>

◆朗読を体験する機会を頂きステージの上で声にだして山口カズ子さんの「詩」を朗読したことでより気持ちが入りました。一文字一文字が重みのある言葉だと感じました。原爆投下から74年たった今、戦争を経験された方からお話を直接うかがうことのできる世代は私達が最後かもしれないと思いました。戦争を経験された方がもう二度と同じ思いをしないようにと残してくださるメッセージと平和の願いを絶対に途絶えさせることがないように伝え続けていきたいです。

◆詩の朗読や紙芝居などで、当時の現状を詳しく聞きました。私達が当時の話や紙芝居で説明を受けるだけでとても恐ろしく感じたのに、当時の人はそれを目の当たりにし、一瞬で自分の大切なものや、昨日まで当たり前だったものが奪われていっていたと思うととても悲しくなりました。

◆今まで文字でしか戦争体験を読んだことはなかったけれど人の声で聞く体験談はとても心に刺さるものが多かったです。少年が赤ん坊を背負い立ち尽くす写真は以前にも見たことがありましたが、語り方によってより当時の少年の様子や周りの情景が鮮明に伝わりました。他にも絵本の朗読では被爆した作者が戦争後も心や体の被害を負いながら生きていく様を聞き、私たちには計り知れない辛さであったのだろうと感じ、戦争のもたらす悲惨さを改めて実感しました。

◆”焼き場に立つ少年”という写真は、以前英語の授業で触れており、見たことがありました。最初に写真の状況を説明された時から衝撃的だったため、よく記憶に残っています。”人間の痛みがわかる心を持つこと”という言葉は、現代社会で問題となっている”いじめ”を減らすことなどにも関わってくると思います。一人一人が相手を理解しようとする姿勢でいることで、身近なところから平和な世界を築いていけるのではないかと考えました。

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