表題の言葉は、
20 世紀初頭に活躍した物理学者の寺田 寅彦(1878 - 1935)先生の有名な言葉です。
寺田先生は、1923 年の関東大震災後、災害研究に関心を深め、
原因の究明や防災対策について言及しています。
その後、日本の社会が戦災や経済復興に力を注ぐようになり、
災害研究そのものは 1959 年の伊勢湾台風以降、
気象災害を除き下火になってしまった感がありました。
しかし、その後 1995 年の阪神淡路大震災と、2011 年の東日本大震災を契機に、
急速に災害研究を標榜する研究者が多くの分野に渡って増え
研究分析や蓄積が進んで行きました。