7年前に中学でスーパー選抜クラスを立ち上げて、昨春1期生を送り出しました。少子高齢化社会を迎え、女性の社会進出がますます求められる時代に、自立して社会で貢献できる女性を育成すべく、東大をはじめとした難関国立大学進学を目指してスタートを切ったクラスでしたが、その1期生から東大現役合格者を出すことができました。
学力の面では、補習や講習、勉強合宿を通じて教員自身が生徒の面倒を見る姿勢で取り組んでまいりました。スーパー選抜クラスの生徒は、長期休暇中の夏期・冬期・春期講習や勉強合宿の他に、普段の放課後講習も必修で、高2から始まるS講座では、英・国・数は週3日、高3になると、さらに理科2科目または地歴2科目を加えて週5日実施してまいりました。数学では、早い時期から東大に特化した内容に取り組ませ、グループに分けて生徒たちに考えさせたりプレゼンさせたりもしました。
志の高いこのクラスの生徒に触発されて、他の選抜クラス、進学クラスの生徒も昨春の大学入試では高い合格率を示すことができました。女子校特有の団結力を十二分に生かして、学年団が一丸となって取り組んだ成果とわたしたちは考えております。
また、理系学部へは全体の26.9%の進学率を示し、現高2・高3生はほぼ40%が理系進学を目指しています。専門分野に合わせ実験室を4教室設置(理科モール)、iPadを授業に導入することで、実験データを記録し、実験を振り返ることにより楽しみながら能動的に理科実験に取り組む姿勢が生まれました。今後ますます理系進学者が増えていく可能性があります。
これまでも、豊かな情操を育みながら確かな力を身につけさせ生徒の希望進路を実現してきましたが、ここ数年の新たな取り組みとして、ご入学いただいたどのクラスの生徒にも、夢や希望を決してあきらめずに、自分の可能性にチャレンジする姿勢を持ってもらい、すべての生徒のより一層の学力向上を目指してきました。
これからも、劇的に変化するこれからの社会で求められる資質である、前に踏み出す力(アクション)・考え抜く力(シンキング)・チームで働く力(チームワーク)の育成に尽力してまいります。