修学旅行から帰ってきてから、被爆体験講話をしてくださった城臺さんに手紙を書きました。その中から一部を紹介します。
「私は城臺さんのお話で三つ心に残ったことがあります。一つ目は城臺さんがお話の最初に言った『この出来事は過去のことではありません』ということです。城臺さんがおっしゃった時に、私はギクッとしました。なぜかというと、私達が未来を変える人達になるので、責任を持っていけるかな、と心配になったからです。二つ目は、「平和とは何か」です。(中略)今、こうして手紙を書いていることも、前は「あたり前」でしたが、今は「大切な事」になりました。あらためて家族の大切さ、日常生活ができているありがたさを教えて下さってありがとうございました。三つ目は、原爆にあった家族のお話です。やさしいお姉さん、中学校に入って間もないお兄ちゃん、やんちゃ盛りの弟くん、そしてお父さんとお母さん、とても仲が良かったと聞いていますが、運命の八月九日十一時二分、お姉さんは爆弾工場で、お兄さんとお母さんと弟くんは近くの防空壕で、お父さんは爆心地から離れた所でこの時間を過ごしていて、お父さんだけが生き残ったという厳しい現実でした。(中略)その後、お姉さんを焼いている時に「戦争の終わり」を聞かされて、お父さんはとても悲しかったと思います。私は何があっても家族を大切にして生きていこうと思いました。」

6年生学級通信から

ページ
TOP