昨年の10月1日「中秋の名月」の際に、月の写真を撮り、本校の教職員が連絡に使用している Slack という SNS にアップしたところ、同僚からリクエストがありました。それは、「国語の教科書に、十六夜(いざよい)、立待月(たちまちづき)、寝待月(ねまちづき)など日本古来の月の呼び方が記載されているので、ぜひ連続して写してください」というものでした。

東星学園 校長大矢正則「月を・・・(1)
中秋の名月

ちょうど、カメラシステムをリニューアルしたこともあり、張り切って撮りだしたのですが・・・。
現実はそれほど甘くなく、2日後には曇り空が続く天候となってしまいました。月の満ち欠けの周期は平均 29.530589 日(国立天文台 HP より)、約 29.3 日から約 29.8 日の間で周期的に変化するそうです。(引用HPを末尾に掲載)

次に同じ形の月を撮影するためには約 30 日待たねばなりません。
それからが苦労の連続でした。天気もそうですが、三日月から上弦の月までは夕方、下弦の月から暁月(ぎょうげつ)までは朝方の時間帯しか見えないことです。
朝 4 時ごろに撮影したこともあり、夕方も、家に帰着するまでに間に合わず、コンビニエンスストアの駐車場から撮影したこともありました。(不審者と思われたらどうしようということも頭によぎりました。)
今まで児童に、簡単に「月を観察してみましょう」と言ってきましたが、全ての形を見ようとするには生半可なことではありませんでした。
中秋の名月から3か月、ようやく名がついている形は一通り撮影できました。

東星学園 校長大矢正則「月を・・・(2)月の満ち欠けの呼び名(名前の前の数字は月齢:げつれい)

確かに、美しい名前が多いですね。
美しい名前を付けて月を楽しみに待っていた古(いにしえ)の人々の心に触れた思いがしました。
この素晴らしい文化をぜひ長く引き継いでいきたいものです。

国立天文台のページ

理科主任

[東星学園小学校]

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