本日、中学校2・3年生は各教室に集まり、短時間の始業式を行いました。生徒数の多い高等学校は始業式を中止し、学校から各種配付物や授業課題を発送することといたしました。

本日の中学校始業式で語られた校長の式辞を以下に掲載いたします。

久しぶりの登校となりました。この約1ヶ月の休校の期間、どのように過ごしてきたでしょうか?
それぞれ新学年への進級おめでとう。本来なら、新2,3年生は今日の始業式、そして新入生は4日のオリエンテーションから新たな学校生活が始まる予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で通常の形を取ることが出来ない状況にあります。亡くなった方、重い症状となっている方も大勢います。くれぐれも健康管理に気を配り、細心の注意を払ってください。
現在も不要不急の外出は自粛という要請が出ています。様々なイベントは軒並み中止、私の大好きな高校野球、春の選抜大会も異例の取りやめとなり、横須賀市では中体連から早々と、6月まで各種目競技の中止が通達されました。君たちの気持ちを考えると本当に胸が痛くなる思いです。注目の東京オリンピック、パラリンピックも1年延期となりました。でも、すべて今の状況を思えばとてもそれどころではなく、当然と言える判断でしょうが、やはり動揺、落胆は大きいはずです。本当にここのところずっと暗く重い、沈みがちな気持ちになってしまいます。
そのような中で、先日、オリンピック延期のことを受けての、代表選手たちの会見がありました。
テニスの錦織選手は、このように語っていました。「中止でなく、延期で良かった。この延期を前向きに受け止め、チャンスをいい形で迎えられるよう準備をしたい」。
スポーツクライミング代表内定の野口啓代(あきよ)選手は、「簡単には整理がつかない」としながらも、「大好きな競技生活が1日でも長く過ごせることをポジティブに捉えています。」と前向きなコメントを寄せました。
陸上男子100メートルで日本記録を持つサニブラウン選手。「来年、自分の思う形に持っていけるように、今やるべきことをやっていくだけ」。
サッカーのオランダ1部リーグでプレーする堂安律(どうあんりつ)選手。「世界が1つになってこの危機を乗り越え、皆さんに感動を与えられるように頑張りたい」。
空手の喜友名諒(きゆなりょう)選手は、「少し残念という気持ちはもちろんある。ただ、想定はしていたので、心の準備はできていた。1週間後だろうが来年だろうが、いつ来ても優勝する自信はある」と、力強く語っていました。
もちろん一流選手でも、それぞれ不安や戸惑い、残念な気持ちがないはずはありません。それでも、物事を前向きに捉えようとする姿勢、モチベーションを保ち、更に高めていこうとする姿は、さすがと思わされました。
ただ、先ほど触れた君たちが関わる中体連の各大会は延期ではなく、6月まで中止なので特に3年生にとっては辛いところだと思います。でも、まだ先を見ればチャンスは必ずあります。気持ちをコントロールし、是非この難局を乗り切っていきましょう。
今回のことだけでなく、世の中は悲しいことや予期せぬ出来事、思い通りにいかないことが多々あります。そのような時、ただ下を向いてうつむいていても、状況がそれによって変わるわけではありません。
今日の聖書の箇所を再度読んでください。神様は、耐えられないよう試練は与えません。
新しい年度が始まりました。明日からまた19日まで休校となります。先の見えない不安や緊張、いら立ちもあります。でも是非、今自分に何ができるのか?自分は何をすべきなのか?逆に何をしてはいけないのか?を、それぞれが冷静に考え、これから先に向けての様々な備え、そして何より心の準備をしっかり整え、何事も前向きに捉えて歩んでください。
新年度、君たちの活躍とがんばりを期待しています。

2020年4月6日

川名 稔

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