8月16日から20日まで3泊5日の間、生徒5名がバングラデシュ研修を実施しました。バングラデシュ研修は、異文化理解を深めるために行われます。グローバル高等学校の生徒は、身につけた英語力で広い世界をより知ることが目的です。これからマレーシアや台湾の大学に進学する生徒も参加しております。

 

空港に到着して、車で出発してすぐに交通渋滞に巻き込まれました。クラクションの音も鳴り止むことはありません。しかし交通事故は研修中、一度も見ることはありませんでした。私たちにすると無秩序に見える中にも現地ならではの秩序があることを感じました。

 

途中訪れたスラム街では、その生活の過酷さを感じさせない子どもたちの笑顔がありました。豊かさや幸せの基準は金銭だけではないことを考える契機となりました。

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次の訪問先であるダッカ大学では教授に大学の歴史を講義形式で説明してくれました。大学案内では、生徒一人に大学生が付き添って英語で案内をしてくれました。英語でダッカ大学の生徒と話し合うことができていました。お互いが第二言語の英語でコミュニケーションが取れていました。一つの目的は達成できました。

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郁文館の姉妹校であるナラヤンクル ドリーム モデル ハイスクール(NDMHS)では、渡邊理事長が話していた「生徒が前のめりになる授業」を見ることができました。手を上げて、椅子から立ち、夢中になって答える姿を見て、その学習意欲の高さに圧倒されました。

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研修生徒たちが行ったソーラン節などのイベントも、NDMHSの生徒たちは全力で楽しんでくれました。

「幸せなら手を叩こう」を日本語で歌えるように現地生徒に教えるという目的を持って臨んだ生徒達は、一生懸命に教えていました。最後は全校生徒達で合唱しました。現地校長の古澤先生も認める大成功でした。

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学校訪問の最後に私たちは日本からの贈りものとして石鹸とバドミントンラケット20本、そしてバドミントンのシャトルを差し上げました。訪問中はとても盛大におもてなしくださり、現地学校の教員の皆様とも交流を深めることができました。

また現地で事業を営んでいるエクマトラの渡辺様ともお話をさせていただきました。自らの掲げる理想と現実のギャップを受けて壁にぶつかっていること。事業を続ける中で遭遇した挫折経験などをお話しくださいました。

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グラミン銀行の訪問では、実際に農村に融資を行っているところを間近で見学させていただくことができました。生徒達は、グラミン銀行のスタッフに、融資のシステムについて英語で質問をしました。現地の経済状況を身近で経験する目的は達成しました。

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日本に帰る際には、丁度メッカの巡礼で空港にムスリムのみなさんが押し寄せて、フライトが遅延しましたが、その間に日本に向かうところのバングラデシュのJICAの職員の方とお話しする機会に恵まれ、バングラデシュの経済や環境の話などを生徒たちが2時間ほど伺うことができました。

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バングラデシュは、とても親日な国でした。そして活力漲る国でした。どこに行っても人だかりで、生きるために必死に何かに取り組んでいました。日本が学ぶべき所は多く、これからのバングラデシュの発展をこれからも注視しなければならないと感じました。「バングラデシュに訪れた生徒は8割が再び訪れる」とエクマトラの渡辺さんがおっしゃったとおり、大学進学後もまた来たいと生徒全員が満足した研修となりました。

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