暗記の大切さ (8)

 

我が国では、知識を覚えるのは罪悪で
あるかのような雰囲気が形成されている。

その実、生徒達は 「学力とは記憶した
知識の総量のことである」と知悉 している。

彼らは、期末試験の折にも、大学受験の
折にも、問われるのは所詮、記憶した知識の
総量でしかないことを悟りきっている。

だから「詰め込み教育否定」の建前とは
別に、彼らはせっせと暗記に励むので
ある。

建前に明け暮れる学校とは別に学習塾も
徹底的に知識の吸収を重視する。

かくして我が国には、本音と建前との奇妙な
「住み分け」が実現されてしまったのである。

 

その9につづく…

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