Q:小川義男校長先生は「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)の
人気講師としてテレビでもおなじみです。

A:私の場合は家庭の事情がありましたので、まず高等学校を卒業すると
同時に中学校の英語の代用教員になりました。北海道教育大学札幌分校に
入学したのは高校を卒業して4年後のことです。

お金を貯めようと思っていたのに貯まらず、苦学生活でした。でもその割に
真面目な大学生ではありませんでした。

まあ、良い成績で入って悪い成績で出たというところでしょうか(笑)。
一番で入学して、ビリで卒業したと言えましょう(笑)。

それでも入学式当日の日記にはこう書いてあります。「大学に己を従属させる
のではなく、己に大学を従属させて学んで行こう」。この志には少なくとも四年間、
忠実でした。これが誇りです。実際に私はこの通りに生きたいと思います。

今振り返っても、それなりに素敵な生き方だったと思います。

Q:大学ではなく、”まず自分ありき”ですね。

A:大学で学ぶ姿勢がどうであるかによって、その後の人生が決まってくると
思います。主体的に学ぶ姿勢、主体的に研究する姿勢がなければ、大学は
高等学校と変わらないものになってしまいます。

しかし、受験する上で大学のランクは気になるところでしょう。大学受験を
控えた若い諸君はどうしても「有名大学」を目指したくなるかも知れません。
気持ちは分かります。

20170104211641

でも私は、大学のワッペン、つまり知名度や人気で選ぶことには反対です。
私は新卒教員の頃から、”有名大学にあらずんば大学にあらず”とするような
風潮には抵抗し続けてきました。この姿勢は今も変わりません。受験生諸君
には、この際自分の大学選びが本当に主体的であるかどうかを、深く考えて
もらいたいものですね。

 

 

その2につづく…

ページ
TOP