毎年10月下旬から1か月間は教職員同士が授業を自由に見合える公開授業期間となっています。この時期に実施してきた研究授業は今年で3年目を迎え ました。3人の先生にお願いしたテーマは、アクティブラーニングの導入、ICT機器の活用、英語を取り入れた授業です。以下がその内容です。

①    中学2年A組、タブレットを使った英語の授業

単語・基本文の音読、“What am I?”をテーマに生徒が英語で発問する答えを考え、英語で答えるコミュニケーション活動、タブレットによるパワーポイントスライドを使った音読指導、本文 の概要把握と文の構造理解、“as…as~”構文の意味と用法を班ごとの協働で検討し、先生に送った解答を電子黒板で添削する。

②    高校3年E・G組の数学選択授業、空間を平面で分割、推測から漸化式へ

課題は「5枚の平面で空間を分割すると最大でいくつの部分に分かれるか」。英語を活用して双方向で授業を進めていく。まず仮説を立てさせる。4枚の 平面で切ったときも難しいが、平面を直線で切ったときに置き換えて考えることにより、15の部分に分かれることを突き止める。これを電子黒板に描かれた図 形を回転させて目で確認する。ここから5枚の平面で切ったときの数を推測していく。次回の授業では漸化式を導き、一般項を求める。

③    高校1年、What is Genome?

日々進歩している生物学の流れの中でも最先端である「ゲノム編集」について、英語を用いて進めていく。授業内容も授業スタイルも大学レベルの難易度 を持ち合わせた教材。「ゲノム編集」についての理解を深めるだけでなく、生命倫理について自分の考えを育んでいく。最後は生徒が英語も駆使して自分の意見 を発表する。

日頃の授業とは違って、それぞれの先生が「こんなことだってできる」というところを示してくれた研究授業でした。それぞれの授業がほとんど英語でし たが、生徒たちはしっかり取り組んでいました。高校3年生にとっては“卒業記念”だったかもしれません。ある先生は、「20年前に国立大学附属中学校・高 等学校の公開授業を見に行った。『すごいけどうちには無理』と思ったが、今ではそれ以上の授業が本校でやられていることに感動を覚えた。」と語っていまし た。これから先生方全員が来年度に向けて授業改革を準備していきます。

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(四平面で空間を切った図形)  (生物の授業で発表する生徒)

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