中学修学旅行

中学3年生が修学旅行(奈良・京都)へ行ってきました。
今年の修学旅行は、歴史・文化などを学ぶためだけでなくOBと連携したイベント(京都大学キャンパスツアーや美濃吉本店竹茂楼での茶道体験)を取り入れました。
OBからの説明に生徒たちは真剣な面持ちで聞いていました。
「百聞は一見にしかず」
中学3年B組 小宮 陸生

金閣寺、法隆寺、南大門…京都・奈良には多くの文化遺産がある。そして、私自身それらを知った気でいた。なぜなら、ガイドブックやイ ンターネットでたびたび目にするからだ。しかし、それはただの知識や情報でしかなかった。今回の京都・奈良の修学旅行では、この知識や情報が経験に変わっ た、とても良い機会だった。 ところで、全国四十七の都道府県を寺と神社の多い順に並べてみると京都は五番目だそうだ。そしてなんと、東京が三番目には いっていた。予想外だった。では、なぜ東京よりも京都の方が寺や神社のイメージが強いのか。私は一つに京都ならではの時代背景が深く関わっていると思う。 例えば、応仁の乱などだ。その他にも足利義満が建てた金閣など歴史上大切な建築物が多く存在する。あらためて京都という地を見てみると直に歴史に触れられ る場所が溢れている。そんな中でもとても印象的だった二つの寺がある。
一つ目に、東大寺南大門が挙げられる。東大寺南大門といえば門にかまえる金剛力士像が有名だ。写真などで見る金剛力士像とは違い、とても迫力のあるもの だった。また、聞いた話によると三千パーツから組み立てられたという。金剛力士像が創られたのは鎌倉時代のはずだ。鎌倉時代にこれほどのクオリティのもの が創られたと思うと驚きを隠せない。
二つ目に三日目に訪れた青蓮院夜間特別拝観は息をのむほどの美しさであった。暗闇を照らす青い光は、青蓮院ならではの静かな雰囲気とあっており、言葉では言い尽くせないような景色があった。
東大寺や青蓮院の他にも法隆寺や興福寺などたくさんの寺を訪れたが自分のイメージと同じだったものは一つもなかった。現地ならではの雰囲気、匂いなどを直に感じ取ることができた。この知識や情報が経験に変わる感覚をしっかり胸に刻んでおきたい。

中学3年修学旅行 校長の感想
ひと言でいえば「きわめて完成度の高い修学旅行」だったと思います。
全員で見学したコースは例年と大差ないものでしたが、1日目夜には薬師寺執事の大谷徹奘さんのホテルでの講話、2日目・3日目夜には建仁寺両足院での坐禅 体験・青蓮院の夜間拝観、班別自由行動では京都大学博物館見学・京都御所特別拝観を選択肢に入れ、4日目は美濃吉本店竹茂楼での茶道体験及び狂言鑑賞(演 目:寝音曲)とハイレベルな内容が盛りだくさん。特に、京都大学博物館は本校卒業生で現在文学部3年在学中の笈川侑也君の案内もあり、半数以上の生徒が参 加。美濃吉本店竹茂楼における茶道体験も本校中学再開一期生中山公平君の指導で、お土産に茶筅と竹茂楼オリジナル手拭いをいただいてきました。もっとも多 感な15歳、この時期にこんな素晴らしい内容を卒業生とともに体験できたことは、きっと生徒にとって生涯の宝物になったことと思います。

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