ビジネス研究部が7月29日~30日にかけて行われた全国高等学校社会科学・郷土研究発表栃木大会に出場しました。全国より24団体が参加し、3部門に分かれて研究成果を発表しました。ビジネス研究部は地理・産業部門での参加です。
メンバーは保科君(3年)、小川君(2年)、三浦君(2年)、山本君(2年)の4名です。発表テーマは「進化するお菓子たち」で、昨年度の県大会での発表をブラッシュアップしました。お菓子業界が自分たちの考える4つの課題にどのように対応しているのか、企業訪問に加えて、企業とのメールのやりとりなどで調査しました。材料の高騰化に対しての代替材料の開発や工夫、さらに企業のホームページから新商品を調べ、どのような商品が売れるのかを考察しました。
メンバーたちは毎日、何度も練習を重ねて大会に臨みました。発表前には「お弁当が喉を通らない。」「味がしない。」と緊張がピークに達していたようですが、本番になると大きな声で時間もぴったり。パフォーマンスの余裕もあり、素晴らしい発表ができました。しかし、さすがに全国大会。他の学校の発表も素晴らしく、残念ながら3位以内に入ることはできませんでした。
今回の大会へは、発表メンバー以外の13名の部員たちもビジネス研究部初の合宿という形で、29日の大会当日と30日の巡検にも参加しました。今回の巡検は宇都宮のライトレールLRTの乗車体験と栃木県芳賀郡芳賀町にある本田技研工業で研究者による講演でした。
宇都宮ライトレールLRTは、従来の路面電車と違い、高いデザイン性を備え、騒音や振動が少なく、快適な乗り心地など人と環境にやさしい乗り物です。行きは工業地帯に出勤する方たちのラッシュアワーと重なったためかなり混雑していましたが、帰りは車窓風景も楽しむことができました。
本田技研工業の講演会では「これからの時代に求められる人物像」というテーマでお話をいただきました。生徒たちの感想の一部です。
・「限界は自分が設定しただけのもの」というふうに言われたのが共感できた。
・これからの社会では自ら考え動ける人が求められていくから、広い視点からスコープを変えて世の中を眺めることによって見方を変えていき、夢ややりたいことを原動力にして社会に求められるような人になりたいです。
・本田宗一郎氏の信念は、本田技研という一会社だけではなく、我々の生き方や考え方の真髄にも応用できる事があるのに感動させられました。
大会への参加を通じて、宇都宮でのいろいろな体験ができ、充実した合宿になったようです。今度は11月の県大会に向けて新しいテーマでの発表が待っています。全国大会出場校の素晴らしい発表を聞いたことを糧にして、来年度も全国大会を目指せるよう頑張ってほしいと思います。
今回発表プレゼンを見ていただき指導してくださった先生方、当日応援に来て下さった先生方、どうもありがとうございました。