6月1日(日)、 神奈川県高文連・社会科専門部会の「第82回合同見学会」が実施され、本校ビジネス研究部より10名の生徒が参加しました。
今回はバスを貸し切り、埼玉行田市の「さきたま古墳群および忍城・石田堤の関連史跡」を中心にめぐりました。県内の各校から40人近い中高生が参加しました。
最初に見学したのは「足袋とくらしの博物館」です。行田市は江戸時代より足袋づくりが盛んで、かつては全国の約8割の足袋を生産する「日本一の足袋のまち」として知られました。2017年10月放送のドラマ「陸王」の舞台にもなりました。博物館では、実際の工程を見ることができ、足袋の試着体験もできました。

次の見学地は「さきたま古墳公園」です。5世紀後半から7世紀はじめころまでに作られた9つの大型古墳が群集しており、そのほとんどを歩いて回りました。二子山古墳は武蔵の国で最も大きな前方後円墳、丸墓山古墳は日本最大級の円墳だそうです。上に上がれるものや中に展示館がある古墳もあり、見ごたえがありました。「さきたま史跡の博物館」では稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣や埴輪など貴重な展示品を多数見ることができました。
八幡山古墳石室は関東の石舞台とも呼ばれる巨大な横穴石室で、内部を見るだけではなく上にのぼることもでき、その大きさを味わうことができました。

最後に石田堤史跡公園を見学しました。ここは、1590年に石田三成が忍城を水攻めした際に築いた堤跡を中心とした史跡公園です。三成は全長28キロメートルに及ぶ堤をわずか一週間で作り上げたと言われており、その一部が残っています。
今回の見学会では個人ではなかなか行くことのない場所をゆっくり見ることができ、公園を散策することで健康的でとても有意義な1日となりました。
生徒の感想の一部です。
・行田の足袋は戦争や災害、機械化や近代化など様々なことがあるたびに飛躍的に生産量を伸ばしていった。それと並行して足袋職人たちは電話、電気など他に先んじて町のインフラの整備を進めていき、行田は足袋の町へと大きく発展を遂げていったという話が今回聞いた話の中で一番面白いと感じた。
・さきたま古墳公園では丸墓山古墳に登るのは苦労したが、景色はとても綺麗だった。将軍山古墳展示館で埋葬の状況を見たが、思ったより腕や足が鍛えられているように見えた。
史跡の博物館では、勾玉や鉄剣を見た。鉄剣が特に印象に残った。
・石室の上に登ってみたが、二階建ての屋根ぐらいで微妙に怖かった。
社会科専門部では、今後も11月には研究発表大会、12月、3月にも見学会が予定されています。ビジネス研究部に入部して、ぜひ一緒に参加しませんか。
ビジネス研究部は月曜日から金曜日まで情報処理教室で活動しています。